秋のバラフェア for 2022
春のバラフェアには毎年訪れていますが、秋のバラフェアは初めてです。広大な敷地面積を誇る北九州市立響灘緑地「グリーンパーク」で開催されています(10/15~11/13)。
春のバラフェアは絢爛豪華という感じですが、秋のバラフェアは豪華というよりは、(筆者の勝手な感覚で言えば)「感傷の秋」というところでしょうか…。咲いているバラの数は春に比べて圧倒的に少ないですが、それぞれのバラがしっとりした雰囲気を醸し出しており、これまた心温まります。
それでは、グリーンパーク内の散策と秋のバラフェアの様子をシェアしましょう...
グリーンパークはいつ来ても爽やかで気持ちがいい…
秋のバラフェアを楽しみます…
バラを見終わり、グリーンパークのこの景色にふたたび魅了されます…
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本の世界…
『戦士たちの挽歌』フレデリック・フォーサイス著 角川文庫
フォーサイスの短編(と言っても中編かもしれません)の三作品が収録されています… 「戦士たちの挽歌」「競売者のゲーム」「奇蹟の値段」。下記の本帯解説は「「戦士たちの挽歌」のものですが… これがリーガル・サスペンスの内容で、想像もできない最終章が待っています。他の二作品も結末の意外性を十分楽しめます。
「ロンドンの寂れた街角で、足の悪い老人が二人組の男に襲われた。犯人は殴る蹴るの暴行のうえ、財布を奪って逃走。被害者は脳内出血で、身元不明のまま死亡してしまう。やがて、犯人は目撃者の証言によって逮捕され、誰もが有罪確実とみていたのだが…」(本帯より)
いつものフォーサイスとはちょっと違った醍醐味ある筆致を感じることができると思います。
written by Seikou-Udoku
史跡を訪ねる… 九州鉄道茶屋町橋梁
この橋梁は、槻田川に架かる赤煉瓦造りのアーチ橋(北九州市八幡東区茶屋町)。参考までに、正式名称は「茶屋川橋梁」という。
明治24年4月に開通した九州鉄道大蔵線の施設であり、同39年戸畑線(現鹿児島本線)が開通、同41年戸畑線の本線昇格に伴い、一支線となった大蔵線は同44年廃線になったという経緯があります。
壁は煉瓦の長手と小口を交互に積んだ所謂「イギリス積み」と言われるもの。現在、市内には鉄道敷設当時の施設は残されているものは少なく、この橋梁は北九州市の交通史上たいへん貴重な施設になっています。昭和51年に北九州市の史跡として指定されています(参考:橋梁前にある説明板)。
明治の一時期を彩ったこのような史跡を訪ねることは、たいへん厳粛な気持ちになります。先人たちが成し遂げたことを、遥か遠くに感じながらこの地を踏みしめました。
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本の世界…
『ナイト・エージェント』
マシュー・クワーク著 ハーパーブックス
ホワイトハウス内の陰謀に巻き込まれてゆくFBI局員… 軽快な筆致がものすごく読みやすい… 初めて知った作家の作品。文章を読んでいくと、どうしても途中で一息つきたくなります。この小説の良いところは、その一休みの間隔が程よく区切られている… これは読み手には助かります。
ストーリーは…
「FBI局員ピーターはホワイトハウスの危機管理室で緊急電話を取り次ぐ深夜番。284日で入電は1度だけ。誰が何のためにかけてくるのかも知らされていない。そんなある晩、取り乱した若い女から電話がかかってくる。『赤の台帳、オスプレイ、6日後』という暗号めいた伝言とこの番号を託した伯父夫妻は、同夜何者かに殺されていた。その日からピーターは国家レベルの陰謀に巻き込まれていき…」(本帯より)
筆者の好きな国際政治の中心に位置する「ホワイトハウス」内でストーリーは進行してゆく… ほぼ一気読みの面白さがありました。こういう小説に出会うので、ますます未知の小説に惹かれてゆくのですね…。
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懐かしいTVドラマ… 『時よ燃えて!』
かなり前の話ですのでご存じない方がほとんどだと思いますが… フジテレビの「土曜劇場」(21:00~21:54)で、11回に渡って放送された『時よ燃えて!』というドラマがありました(1979年1月13日~同3月31日放送)。
加山雄三主演のドラマで毎週楽しみしていたドラマです。このドラマはアーサー・ヘイリーの小説「ホテル」を原作としているだけに、ストーリーがとても良かったんですね。もちろん、原作本は読んでおり、このサイトでも取り上げています。
共演陣が豪華… 芦田伸介、野際陽子、梶芽衣子、秋野暢子、荻島真一等々。名門ホテルでありながら、経営危機に立つ「ホテル・セントラル」に加山雄三が入社するところからドラマが始まります。ホテルの内部抗争や様々なことを乗り越えながらホテルを立て直していく物語になっています。主題歌はさだまさしの「天までとどけ」でした(敬称略)。
当時、このドラマを見ているうちにホテルマンという職業(特に「副総支配人」)に憧れたりもしました。筆者にとりましては、忘れられないドラマなんですね。ただ残念ながら、現在このドラマを視聴する機会はありません。叶うものであれば、もう一度このドラマを視聴してみたいと思っています。
written by Seikou-Udokuu
コスモスの季節…
この花が見られるようになると、「今年も終わりに近づいている…」と感じてしまいます。遠賀川沿いにある「コスモス街道」は多くの人々を惹き寄せています。
筆者の場合は「コスモス」といえば、このスポットなんですね。遠賀川沿いの景色とコスモスが絶妙なハーモニーを演出しているんですね。
今年のコスモスの色合いは、例年よりも鮮やかでくっきりしているように思います。コスモスの中にこうしていると、この上なく心穏やかで気持ちになります。
どこかで見たような「ドア」が出現しました…
平和で長閑な空間に身を置きながら、PENTAXのシャッターを切る… 幸せな時間を楽しんでいます。
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本の世界…
『ハンターキラー 最後の任務 上下』
ジョージ・ウォーレス&ドン・キース著 ハヤカワ文庫
シリーズ三作目… この作品も最高に面白かったですね。国際政治を劇画にしたようなスリリングな展開に目が離せません。読書沼にますます嵌っていくような面白さがあります。こういう小説を読めるとは… 加山雄三の言葉ではありませんが、「幸せだな…」という心境になります。
参考までに、最初に読んだのは「ハンターキラー 潜航せよ」で映画化もされています。特に映画は大変良くできており、筆者は少なくとも10回は視聴しています。次は「ハンターキラー 東京核攻撃」では迫力満点のストーリーに大満足、小説の素晴らしさを堪能できる作品です(いずれも当サイトで取り上げています)。
「過酷な戦術即応査定を終えて、サンディエゴ港に帰港した老朽原子力潜水艦“スペードフィッシュ”の艦長ジョナサン・ワード中佐を待っていたのは、思いもかけぬ任務だった。国際共同麻薬禁止局のベセア局長から、海軍特殊部隊のビーマン少佐と協力して、コロンビアの巨大麻薬組織の殲滅を命じられたのだ…」(上巻本帯より)
今回の『ハンターキラー 最後の任務 』は、映画化された「ハンターキラー 潜航せよ」の前史にあたるシリーズ第一作なんですね。ゾクゾクするような展開に、本を読む歓びを感じながらページを捲っていました。最後のページに到達すると、「もう終わってしまうのか…」というようなセンチメンタルな気持ちにもなります。読み終わったこの本を眺めていると、愛おしさが湧いてきます。本に感謝ですね…(笑)
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食欲の秋…
ふと「想夫恋」の焼きそばが食べたくなりました。大分県日田が誇る「想夫恋」の焼きそばは、麺をパリッと焼いたところに特徴があります。
久し振りの想夫恋の焼きそば… 美味しかったですね。
written by Seikou-Udoku
芸術の秋
The Greats スコットランド国立美術館「美の巨匠たち」
北九州市立美術館で、スコットランド美術館が有する世界でも指折りの西洋絵画が展示されています(10月4日~11月20日)。
市立美術館HPによれば、「ラファエロ、エル・グレコ、ベラスケス、レンブラント、ブーシェなど、ルネサンス期から19世紀後半までの西洋絵画史を彩る巨匠たちの作品を展示します。さらに、同館を特徴づける、ゲインズバラ、レノルズ、ターナー、ミレイといったイングランド出身の画家に加え、日本ではなかなか見ることのできない、ラムジー、レイバーン、ウィルキーなどスコットランドの画家たちの名品も多数出品します」とあります。
「芸術の秋」に相応しい絵画鑑賞に心が踊ります。相変わらず、斬新なデザインの北九州市立美術館を正面に見ながら入場します。
展示エリア入り口には、このような巨大なボードが来場する人々を迎えてくれます。今回は展示エリア内は平日のみ撮影が許されていたので、お気に入りの絵画を写真に収められている方々が多くおられました。
このようなカテゴリーに分類されて展示されています…
筆者が気に入った絵画を中心に一部のみシェアします(順不同)…
ある程度時間をかけて絵画を鑑賞した後は、当美術館から見える景色を楽しみます。ここから見える眺望は素晴らしく、写生画を見ているようで爽やかな気持ちになります。
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本の世界…
『シェパード』フレデリック・フォーサイス著 角川文庫
フォーサイスの傑作中編の三作品が収録されています… 「ブラック・レター」「殺人完了」「シェパード」。三作品はどれも面白く、筆者は「殺人完了」が気に入りました。本編の「最後の一行」にこの作品のすべてが凝縮されています。フォーサイスはサスペンスの才能も兼ね備えているのには驚きです。
「クリスマスイブ、 若いパイロットの操縦するヴァンパイヤ戦闘機が基地を飛び立った。 故郷での楽しいクリスマスが待っている…。事故は北海上空、 高度1万フィートで発生した。すべての計器が止まったのだ。 眼下は一面の霧の海。ヴァンパイヤは方向を失い、漆黒の空間を漂う無力な鉄の棺と化した。その時、霧の中から一機のモスキートが! 救援機 “シェパード”だった。シェパードに導かれ、ヴァンパイア無事生還した。だが、基地でパイロットを待っていたのは、まったく意外な物語だった…」(「シェパード」より)。
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ここで「ひとりごと」を…
「読書の秋」とは上手く表現するもので、この季節は本当に気持ち良く本が読めます。もっと言えば、本の素晴らしさ・面白さに、日々感じ入っています。
晩年での時間の過ごし方は人それぞれかと思います。筆者は「本」との時間を楽しんでいます。一冊の本を読み終わったときの充実感・達成感がなんとも言えません。そして、こうして本を読めることに感謝せずにはいられません。明日はどんな本と出会えるのか… 考えるだけで楽しくなります。
written by Seikou-Udoku
春吉の眼鏡橋
—悲しい出来事を乗り越えて—
市内の文化財を調べてゆくと… 『春吉の眼鏡橋』に辿り着きました。
北九州市小倉南区春吉にあるこの橋は、市街地まで流れる紫川の上流に位置し、橋の下は夏場の子どもたちの川遊びの場所にもなっています。
この眼鏡橋は、北九州市唯一の「石造二連アーチ橋」で、1919年に完成しています。この橋ができるまでは、板を渡しただけの簡単な橋だったそうです。1917年6月、子守をしていた少女が板を踏み外し、転落死するという悲しいことが起こりました。
そこで、同じ事故が二度と起こらないようにと地元の人々が寄付金を集め、この橋を作ったと言われています。橋が完成したのは少女の事故からおよそ2年後でした。
悲しい事故からほぼ100年が経過し、この眼鏡橋は地元住民に親しまれながら立派に安全を守ってきたんですね。このような歴史に触れられたことに胸が熱くなる思いがします。
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フレデリック・フォーサイスの映画
このところ、フォーサイスの小説を好んで読んでいます。フォーサイスの作品はたいへん面白く、現実とフィクションの間にあるような感覚を持ちます。そこで、フォーサイスの小説を原作として製作・公開された映画を三本観てみました。映像の世界ではどうなのか… 楽しみながら鑑賞しました。
『ジャッカルの日』(1973年公開)
この映画は何度観ても飽きさせない魅力があります。フォーサイスの仕掛けたプロットが見事にストーリーに鋭く切り込んでいます… 名作です。物語は、フランスのド・ゴール大統領の暗殺を請け負った孤高の殺し屋「ジャッカル」とそれを阻止しようとする警察のドキュメンタリータッチのアクション・サスペンス。暗殺に向けて行動するジャッカルと警察の息詰まる攻防がとてもリアル。
『オデッサ・ファイル』(1975年公開)
この映画も最後まで息もぬけない展開… フォーサイスの緻密に練られた展開に圧倒されます。ストーリーは西ドイツを中心にヨーロッパ全土に隠然たる勢力を有する元ナチスSS隊員で構成されている謎の組織 “オデッサ” を追う若いジャーナリストの活躍を描いた物語で、主役のジャーナリストには若き日のジョン・ボイドが扮しています。
『戦争の犬たち』(1980年公開)
フォーサイスの戦争アクション映画。西アフリカの黒人独裁国を舞台にイギリスの大資本から依頼された4人の戦争のプロたちが現政権転覆のために襲撃をかけるというストーリー。フォーサイスの原作の良さが生かされて製作された映画だけに、見応えがあります。映像で見るフォーサイスの作品もしっかり楽しめます。
written by Seikou-Udoku
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