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さんちゃん?のブログ一覧

2025年12月10日 イイね!

心の奥でまた炎が燃え始めた

最近、開発を進めている中で
「またあの場所に立ってみたいな」
という感覚がふと戻ってきました。

すぐにではありませんが、
おおよそ2年後を目標に、ゆっくり準備を始めようと思います。

昔とは違う考え方、違うチューニング、違う自分。
そのすべてが走りにどう現れるのか──
いちばん楽しみにしているのは、たぶん自分自身です。



Posted at 2025/12/10 20:36:10 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2025年12月09日 イイね!

最近気づいたこと──どうやら私は「車好き」ではなかったらしい

最近、ふと思ったことがあります。

自分はどうやら一般的な意味での
“車が好き”というタイプではないようだ、と。

もちろん車は嫌いではありません。
ただ、自分の中での位置づけは少し違っていて、

「車という素材をどう生かすか?」
「理論や考え方をどれだけ形にできるか?」

そのための 実験素材・検証素材 という感覚が強いのです。

だから、年式や流行では選ばず、
構造や思想が自分の理論体系と重なる車には強く興味が湧く。
逆に、どれだけ話題の車でも、自分の理屈と噛み合わなければ響かない。

気づいてみれば、
「欲しい車」という概念がほぼ無くなっていました。

自分にとって価値があるのは、
“その車が持つ可能性”や“構造的な魅力”であって、
メーカーやスペックではありません。

素材として見たときに、
「これは育つ」「これは化ける」と感じる車だけが
自然と自分の世界に入ってくる。

Air Repair iQも、RN1ステラカスタムRSも、
気づけばそうした“素材としての魅力”から選んでいました。




技術者としての視点なのか、
昔からそうだったのかは分かりませんが、
最近ようやく言語化できたのでブログに書いてみました。




Posted at 2025/12/09 12:56:25 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2025年11月29日 イイね!

iQ|0.2秒で曲がる“姿勢制御”の秘密。CNTP×LSD×トーションビームの統合

こんにちは、さんちゃん?(Air Repair)です。

先日のテスト走行(Lubross様主催のスラG練習会)で、
自分でも「これは何だ?」と驚く挙動変化がありました。

それは――

減速開始から約0.2秒で
ピッチ → ロール → ヨーが連鎖し、
ステア角ほぼゼロのまま旋回姿勢へ入っていく。

つまり、
“姿勢で曲がる車”になっていたのです。

この挙動が本当に再現性のあるものなのか。
動画と写真をAIに解析してもらったところ、
Air Repairが数年かけて積み上げた技術が
すべて一本の線で繋がっていることが明らかになりました。

今日はその内容をお伝えします。


 ※進入時にフロントが沈み、向きが出ている一枚
「減速開始から0.2秒。姿勢で曲がるAir Repair iQ」

■ 1. 飛ばしシフトが“不要”になった理由

これまでの iQ は、

3→1もしくは4→1といった“強い前荷重”を作るための飛ばしシフトが必要でした。

しかし今回――

3 → 2 → 1 の正しいヒールアンドトウだけで
姿勢が自然に整いました。
これは“車の反応の質”が変わった証拠です。





■ 2. 【AI解析】姿勢変化は毎回“0.2秒”以内で再現

AI解析によると、
ターン導入時の動きは次のように綺麗に分解されます。

● 0.00秒
前荷重(減速G)が立ち上がる

● 0.10秒
ロール起動(自然な外荷重)

● 0.15秒
ヨーレートが立ち上がる

● 0.20秒
ステア角最小のまま旋回姿勢へ

この動きが何度やっても再現され、
Toniy Pond選手の駆るMG Metro 6R4 の姿勢の作り方と酷似していることも判明しました。




■ 3. 姿勢変化の鍵
—— ストラットタワー裏4点の CNTP 処理

今回のテスト数日前、
ストラットタワー裏(HID裏)の 左右計4点 に CNTP処理を行いました。

ここは、サスペンション上側でECU基準電位姿勢起点、A/D変換の基準が集中する“iQの神経中枢”。フルCAN制御のiQにとっては要のGNDポイント。

CNTPの効果により、ECU判断の誤差低減、スロットル閉じの応答安定、エンジンブレーキ立ち上がりの均一化、ピッチ/ヨーの同期、S-VSC介入低減(OFFにしても制御が残る)、つまり、操作 → 姿勢 → ECU判断 の時間軸が揃いました。





※「CNTPを施したストラットタワー裏のDNGポイント」


■ 4. ただし、これは“CNTP単体”の成果ではない—
— Air Repairの複合技術の掛け算結果

今回の動きは、以下の 複合技術 が
すべて同じ方向を向いた結果です。

● ① トーションビーム共振対策(実用新案登録済)

・不要な横振動を抑制
・リアの追従性が飛躍的に向上
・サスペンション本来の仕事ができる

 → ヨー起動の乱れが無い“土台”


● ② 車体構成部品(知財申請予定)

・力の逃げ方整理
・ロール軌道の整流
・ピッチ変化の安定

→ 姿勢そのものの“形”を整える


● ③ 空力改善手法(知財申請予定)

・前後の空気の流れを整える
・ピッチ姿勢に対して安定力を持たせる
・高速域での前荷重の立ち上がりが自然

→ 外側から姿勢を乱さない“流れ”を作る


■ 5.これは 非常に重要なポイントー— トーションビームは“単純で繊細”

本来のトーションビームの捻り反力が正しく発生してこそ、姿勢制御が成立します。

しかし――

車体を持ち上げる際に“トーションビーム本体”にジャッキをかけていませんか?
これは極めて重要です。

ビームを一点で押し上げると、無傷であったとしても

・残留応力が存在
・それによる反力バランスの崩れ
・左右追従性の変化
・ピッチ/ロール軌道の乱れ

が起き、見えない歪だけで性能は崩壊します。
これが歪が発生していたならば、私はサスペンションとしてはThe ENDの判定を下します。
しかしこれ、中古車の場合だと分からないでしょうね(´;ω;`)

Air Repair iQ のリアが極めて素直なのは、今迄こうした扱い方まで 徹底管理 してきたからです。

トーションビームは複雑な構成要素が無い分、決まれば最高な動きになります。
複雑な構成部品を持つサスペンションは設計上は優秀でも、現実的になその能力を活かし切れていない場合が多いのです。



■ 6. そしてもうひとつ
ー Air Repair iQ の“自然で扱いやすいLSD挙動”を作る Lubrossオイル

今回の0.2秒姿勢連鎖の裏には、
実は LSD用ギヤオイルの存在 が深く関与しています。

Air Repair iQ の LSD は、急激に効かず“いつの間にか効いている”ステアを乱さないトラクションを自然に繋ぐという理想挙動をします。

これを実現させたのが、Lubrossさんと共同開発した Air Repair専用オイル。

● Lubrossの社長は毎回テストレポートを厳しく求めてくる。徹底的に私の意見を吸い上げてくれました。走行後に

・ギヤの入りかたや感触
・LSDの立ち上がりのタイミングや感覚
・立ち上がり加速の加減
・インへの吸い込み方
・リアの慣性の出方
・ステアリングに伝わるキックバックや操舵の重さ

これらを全て反映し、
“姿勢を壊さず効く”オイルを何回も私が納得するまで調整テスト品を造ってくれました。


● CUSCO純正オイルで起きていた問題

iQでは以下の症状が顕著でした:

・ギヤの入りが硬い
・LSDが「ガキッ!」と急に効く
・インに強烈に吸い込まれる
・その激しさでリアが慣性で流れる
・60km/h以上は両手で抑え込まないと危険

短WB&前荷重のiQでは 唐突なLSDで表れる挙動変化が致命的なものでした。

● Lubrossオイルで“姿勢の曲線”が整う

Lubross製オイルに変えてからは、

減速 → ピッチ → ロール → ヨー
軽い舵角で → トラクション発生 → スムーズな加速

この流れが全て滑らかにつながるように。

特に驚いたのは:

「フリクションは低いのに効く。
しかも“いつの間に効いた?”と感じる自然さ。」

これが Air Repairの思想そのもの です。

■ 7. まとめ
— 全てが整ったから「0.2秒の姿勢」が生まれた

・CNTP(カーボンナノチューブペースト)チューニング
・トーションビーム共振対策
・車体構成部品
・空力特性チューニング
・Lubrossギヤオイル
・正しいトーションビームの扱い

これらが 完全に同じ方向を向いて作用した時、
iQは“姿勢で曲げる車”へ進化した。

今回のテストは、
Air Repairの長年の思想が形になった瞬間でした。
Posted at 2025/11/29 20:33:32 | コメント(0) | トラックバック(0) | iQテスト走行 | 日記
2025年11月23日 イイね!

サンドロ・ムナーリとランチャ・ストラトス

”Air Repair iQと私が気づいた“構造的な共通点”

昔のラリー映像をぼんやり眺めているだけなのに、
なぜか心が熱くなる瞬間があります。

その理由の一つが、
サンドロ・ムナーリという名ドライバーと、
彼が操ったランチャ・ストラトス。



ストラトス自体が好き──というより、
あの“クセの塊のような車”を、構造ごと飲み込んで走らせるムナーリの技術
に強く惹かれてしまうのです。

■ ストラトスは構造的に「曲がらない車」だった

ストラトスを技術目線で見ると、
実は“美しく曲がるための条件”をほとんど持っていません。

・ホイールベース:2160mm(極端なショートWB)
・前後重量配分の偏りでヨー慣性が不足
・アッカーマン角度が弱い(舵角に対して回頭の立ち上がりが遅い)
・サスペンションジオメトリーも古典的
・タイヤ・ショック・LSDは現代基準ならローテク

つまり、構造そのものが
「最初の一歩が曲がりにくい」方向を向いている車です。

それなのにムナーリのストラトスは、
あれほど滑らかに、軽やかに方向を変えていきます。

■ ムナーリは“舵角で曲げない”。構造を読んで走らせる

ムナーリの操作には、現代のラリードライバーにもない特徴があります。

・舵角を入れる前に荷重線を動かしておく
・ヨーが立ち上がる前に“予荷重”で姿勢を作る
・タイヤが発生できる回頭Gの限界を理解している
・アッカーマン不足による初期アンダーを“姿勢で無効化”する

つまり、

ハンドルではなく“車体の物理構造”で曲げている。

だから中速域の90度やR60コーナーでは、
驚くほど美しいドリフトラインを描くのです。

■ ただし──ヘアピンだけは美しくならない

ここが私の大きな気づきでした。
ムナーリのストラトスでさえ、ヘアピンやフルターンのような極低速の回頭
舵角が大きい領域、一気にヨーを立ち上げる場面になると、姿勢の滑らかさが少しだけ崩れるのです。

その理由は明確で、
アッカーマン不足+ショートWBでは
大舵角域が構造的に“回頭効率が落ちる領域”だから。

私は当初、
「ムナーリでもヘアピンは美しくできないのか?」
と不思議に思いましたが、

技術的に考えるほど「そりゃそうだ」と納得しました。

ストラトスの“最も苦手な領域”が、
たまたまヘアピンだっただけの話なのです。

■ ……そこで気づいた。

Air Repair iQも、まったく同じ構造特性を持っている。

iQを競技車として扱い始めた時、
私は強い違和感を覚えました。

・アッカーマンが明確に弱い
・ショートWBでヨーモーメントが極小
・舵角に対する回頭Gの立ち上がりが遅い
・大舵角では“回りたがらない”区間が存在する

さらに、サイドターンでCT9AやGC8のように、ミラーの位置を支点にくるっと回す動き」を作ろうとしても、これはほぼ不可能。

むしろ、

大舵角を入れると“回頭が鈍る”ので、ノーズ軸で方向を変えるほうが速い。
これを理解した瞬間、私はストラトスとiQの構造的な共通点に気づきました。

■ “曲がらなさ”を受け入れると、姿勢と荷重の世界が一気に開ける

ストラトスもiQも、ヘアピンが苦手な車です。

けれどその“構造的な苦手さ”を理解すると、
逆に中速〜高速のRコーナーでは
驚くほど滑らかに走れるようになる。


舵角は最小限

荷重線の落ち先がそのまま回頭軌跡になる、そこからヨーの立ち上がりを“予測”できる、そしてその姿勢がそのまま“操作”となる。



この世界は、車の弱点を“無理に補う”のではなく
構造そのものを味方にする世界です。

ムナーリのストラトスも
私のAir Repair iQも
ここに共通点がありました。

■ ムナーリと私は、結果として同じ哲学に辿り着いていた

それは技術の話ではなく、
構造理解と感性の話です。

・弱点を隠すのではなく、読み解く
・操作ではなく姿勢で曲げる
・車と対話するように“予測”する

物理を裏切らず、車の性格を尊重する、ムナーリがストラトスで見せた美しさは、
まさにこの哲学そのもの。

iQでも同じことが起こると気づいた時、私は“構造を読む”ことの面白さを、あらためて感じました。

■ 結び:美しさの正体は、弱点と向き合うことだった

ストラトスと iQ。
時代も用途もまったく違う車なのに、なぜか同じ“理”が流れている。

その理由はやはり、車の弱点とまっすぐ向き合い、その構造を味方にした時に、
本当の美しさが現れるから。

ヘアピンでの「美しくなさ」は、むしろその車が持つ“構造の真実”を教えてくれた。

そしてその先にある“姿勢で曲げる世界”がストラトスにも、Air Repair iQにも存在していたのだと思います。

これからもその世界を
少しずつ深めていきたいと思います。
Posted at 2025/11/23 19:45:18 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2025年11月21日 イイね!

全ては相対関係の上にある──データを信じるほど見えなくなるもの

A/F計、吸気温センサー、水温、スロットル開度。
現代の車は、あらゆる数値をリアルタイムで表示してくれる。
けれど、その数字は「真実」ではなく、ある一瞬の状態にすぎません。

吸気温が同じでも、外気温や走行風の条件が違えば、
実際の吸気密度も燃焼状態も変わってきます。
同じ14.7でも、“その14.7がどんな環境で得られたか”が重要なんです。

数字を信じ切ると、相対関係が見えなくなります。
たとえば真冬のキャブセッティングで「完璧」と思っても、
夏になれば濃くなり、エンジンは重くなる。
それは、温度と密度の関係を“数値そのもの”で見ようとするからです。

本来、セッティングとは「数字を合わせる作業」ではなく、
温度・圧力・信号・燃焼の関係を整える作業です。
エンジンも、路面も、ドライバーの感覚も、
常に相対関係の中でバランスを取りながら動いている。

私はその関係を“整える”ことで、
ECUやキャブの制御が最大限に働く環境を作っています。

数字は参考であって、答えではない。
真のチューニングは、流れを読むこと。
そこにこそ、Air Repairのチューニング思想があります。





Posted at 2025/11/21 21:27:32 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記

プロフィール

「Air Repair iQの回路の最終章として考えているGNDシステム構築のために各部の電位差を測定している。既に装着しているφ8sqやφ15sqのサイズ、長さ、ポイント共に大正解というのが解っているのであとは細かい電位差数修正するだけ。ちなみにIGコイルの能力はOKD超え♪」
何シテル?   12/11 21:16
さんちゃん?です。よろしくお願いします。車好きが高じてサラリーマンをやめてしまいました。プロジェクトμさん、KYO-EIさん、TOMMYKAIRAさんの商品を上...
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