YarisGR4。価格はほぼ400万円。名前がYarisなので一般的な見方をする方からすれば”Vitsの後継で400万!”という言われ方をされていますよね。でも、実際の中身は・・・ 100%新しいモデルで本格競技車両の基に持つホットモデルという言い方ができます。
世界ラリー選手権は、WRCというトップカテゴリーのメイクスが走らせるWRカーと、WRC2プロという下のクラスがあります。WRC2プロクラスは、小規模メイクスや有力プライベーターチームが参戦しているもので、その下にもクラスがあります。そのカテゴリーを走るのが市販競技専用車両のR車両というもの。
R車両の通常は、基本モデル(メーカーがFIAに申請登録している型式)を通常ラインから抜いて専門工場に送り、ラリーマシンに仕上げるというものです。概ね1000万から2000万くらいの車両価格です。
実はGR-YarisはR車両の製作手法を市販車の状態でやっていて、競技車両は一般ユーザー向けに造る形(R車両製作の逆バージョン)でやっているのです。これにより、本格競技車両のDNAを持ちながら普通の人が街で乗れる仕様を実現しているのです。小規模セル生産方式でこのパフォーマンスで400万は正直バーゲンプライスと感じています。
前置きはこのあたりにしておいて・・・
1.6L少々で272Hp 370N/m・・・正直凄まじいエンジンです。よくブースト圧や比出力で比較される事が多いですが、ピストンに加わる爆発時の圧力が本来のエネルギーを導き出す元なのです。この数値で他車と比較すると・・・凄い・・・(;^_^A
YarisGR4 G16E-GTS 28.7bar
GRスープラ3L:20.95bar
RCF: 13.5bar
スカ400R:20.0bar
NISMO:Z:12.7bar
GTR:NISMO :21.6bar
CIVIC:R:25.2bar
EJ20: 26.6ba:
4B11 :26.6bar
BMW B48 : 28.3bar
AMG GT63 : 28.4bar
GLA45: 30.0bar
A/CLA45:31.5bar
YarisGR4のエンジンの数値を超えているのはAMGの新型2Lユニットだけという・・・
排気量が小さめでターボを使っていたら高い傾向にはあるのですがYarisGR4のエンジンは凄すぎます。拡張性はあるのか?そこが気になるところですね。あとはインタークーラーの位置。
効率てきなのですが、車高をターマック用に落として場合の路面との干渉で壊れやすくないか?といった疑問。飛んで着地後に直ぐにコーナーの場合は、Fr荷重を掛けるように着地しますからFrのバンパーが接地する可能性があります(今のデモカーAir Repair iQは接地するのでFrリップスポイラー塗装には無数のクラックが見えます)。ですから落ち方によっては当たる?
以上が私の思うGR4ヤリスの凄さと不安ですか・・・
どこまでやれるか未知数な部分が多いのですが、色々と面白い車であると思います。思うに、ストリートチューニングのノリでいじると壊れてしまいそうな?
Posted at 2020/01/30 11:18:37 | |
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