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さんちゃん?のブログ一覧

2025年10月04日 イイね!

FFにこそ空力が要る──危機回避で見えたAir Repair iQの総合力

ご紹介したい動画があります。
ヨーロッパ・ヒルクライム選手権に参戦するFFのVW Golf Mk1、550馬力超というスペックを誇るマシンです。



普通なら「FFでそこまでのパワーをどう制御するのか?」と思うところですが、このマシンの動きは驚くほど素直で速い。
その理由はFFに必要な空力処理を徹底しているからです。

FFに求められる空力必須条件

FFは前輪が「駆動」と「操舵」を両立します。
そのため、空力の役割は特に重要になります。

・タイヤ後流の整流:接地の安定を保つために欠かせない。
・フロント荷重を保持:ブレーキングやターンインでの安定性を確保。
・リアは姿勢のダンパー:過度な押さえ込みではなく、安定を与えるだけ。
・乱流の固定化:渦を制御することで挙動を素直に。

Golf Mk1が“踏めるFF”として機能しているのは、まさにこの条件を満たしているからです。

危機を救ったAir Repair iQ

ここで一つ、5年前の体験談を。

高速道路のジャンクションで突然、メルセデスG(恐らく230?)が無理な割込みを仕掛けてきました。
進路は塞がれ、一歩間違えば側壁に激突する危険があったほどです。

とっさにスロットルとステアリングを合わせてかわし、事故を免れたのは、

・自分のドライビングスキル
・当時すでに導入していたAir Repair iQのスタビリンクとトーションビーム共振対策による姿勢安定
・空力処理の基本形によるブレーキング〜ターンインの素直さ&高速の伸び

これらが合わさった「総合力」のおかげでした。

もっとも、この時点ではまだMINICONはPROのみで、CAN制御改善のカーボンナノチューブペースト処置も未導入。ホイールも16インチ仕様で、微プリロード思想も形になっていませんでした。
つまり今より一歩手前の仕様だったわけです。

危機を脱した後の怒りもあって、R80程度のコーナーをアウトから踏み抜き、Gを抜き去り、その後の直線で徐々に引き離し、最終的には視界から消えていきました。


まとめ

「FFに空力は要るのか?」
答えは間違いなくYESです。

それは速さのためだけでなく、危機を事故にせず切り抜けるための力にもなります。
5年前の時点でも方向性の正しさは証明できましたが、今ではCAN信号処理の改良、17インチ化、微プリロードの導入によって、さらに次のステージに到達しています。

Air Repair iQで積み重ねてきた知見は、将来のパイクスピーク参戦車両にも直結していきます。
GRMN-iQを超える、Air Repair流のFF空力チューニング。その方向性を改めて確信した出来事でした。


※このエピソードの時の仕様は2019Cronosalate in HACHIKITAでクラス優勝した時の仕様です
Posted at 2025/10/04 09:21:11 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2025年10月02日 イイね!

心を震わせた理想のエンジンサウンドたち — そして、今聞こえる音

車の「音」に惹かれることは多いですが、その中でも本当に心を震わせる音というのは、そう多くありません。私にとって理想のエンジンサウンドは、アルファロメオ 155 V6 Ti、マツダ 787B、そして FIAT 500プロト4WD×隼エンジンのマシンです。

155 V6 Ti は、今もヨーロッパ・ヒルクライム選手権で耳にすることができます。等長エキマニと V6 特有の燃焼位相が生み出す倍音は、まるで管弦楽の和音のように整っていて、音そのものが楽器の響きに近い。レース車でありながら、人を感動させる「音楽」を奏でる稀有な存在だと思います。

787B は言わずと知れたル・マンの勝者。4 ローターが奏でる音はシームレスで、途切れがなく、まるで泣いているように聞こえる。その高周波は理屈通りに積み重なり、感覚を裏切らずに突き抜けていきます。ロータリーならではの特質が、そのまま「心を震わせる音」として表れています。

そして、FIAT 500×隼エンジンのマシン。高回転で伸びる直列4 が、車体搭載による負荷を受けて倍音を濃くし、過去には V8 化された例もありますが、車速とのリンク性が取れず、理想には届かなかったようなマシンが殆どでした。
・・・しかし、より完成度の高いこのスターレット搭載の仕様では、以前の 4AG 改よりも「良い音と速さ」を同時に獲得していますよね。



※155 V6 Ti ─ 和音のようなV6サウンド
ITCが日本に来た時に観に行きましたがもう最高の音と車速のリンクでした♪




※787B ─ 泣きの4ローター



※FIAT 500プロト4×4 × 隼エンジン ─ 高回転直4の濃密さ



※スターレット × 隼V8 ─ 直4+低音の融合
暴力的な加速ですよ(;´∀`)


こうしたマシンに耳を澄ませると、私は必ず「理屈と感覚が一致している」と思います。すべてのシステムが調和しているからこそ、倍音が整い、走りと音が裏切らない。これは単なる排気音ではなく、思想がそのまま可聴化したものです。

私自身の体験でも、18RG 改 2.2L キャブツインターボ(MAX 9000rpm)や、FZR400R の 2TK 型(MAX 14500rpm)に乗ったときに、同じ感覚を覚えました。理論上の仕組みがそのまま音に現れ、それが身体に響いた瞬間──まさに「心を震わせる音」でした。

今の時代、ターボチャージャーが主流になり、多くの車で高周波が吸収されてしまっています。だからこそ余計に、これらの理想音は鮮烈に記憶に残るのかもしれません。

音は副産物ではなく、機械思想の姿そのもの。整った音は、決して裏切らないのです。
Posted at 2025/10/02 20:09:40 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記
2025年09月28日 イイね!

💮今日は特許庁から【識別番号通知】が届きました💮

先日ご報告した、トーションビームの共振対策構造に関する実用新案出願について、
その後、特許庁から「識別番号通知」が届きました。

これは、特許・実用新案・意匠・商標などの知財を出願する際に発行される、
いわゆる「出願人としての背番号」みたいなもので、
これで今後の手続きもすべて、この番号で管理されていくことになります。

今回の出願内容そのものはまだ詳しく書けませんが、
リアサス(特にトーションビーム)の挙動に長く悩んできた中で見つけた、
「部品を足すのではなく、共振を抑えて素性を活かす」というアプローチの成果です。

構造自体はシンプルですが、
これが走りに与える影響は、想像以上でした。

そして…実は、次の出願準備も進行中です。
こちらはまた別の構造・テーマになりますが、
どれも「純正を台無しにせず、乗り味を底上げする」思想に沿ったものです。

「なんとなく効いてる気がする」じゃなく、
「確かに効いてる」と言わせるために──
ひとつひとつ、形にしていけたらと思っています。

こういった投稿が「何それ?」と感じる方もいるかもしれませんが、
Air Repairのスタンスや思想に共感してくださる方とは、
一緒にこの先の“深化”を楽しんでいけたらと思っています😊

また次の動きがあれば報告しますね!

Posted at 2025/09/28 21:43:24 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2025年09月27日 イイね!

💮【ちょっとご報告です】💮

実は、少し前から取り組んでいた「ある構造の共振抑制技術」について、
このたび実用新案として出願が完了し、正式に「出願番号通知」が届きました!

いや~…郵便局で書留を出したときも妙に感慨深かったんですが、
こうして通知が届いてみると、やっぱりちょっと胸に来るものがありますね(笑)

実験車両(Air Repair iQ)を何度も走らせて、何十回もやり直して、
ようやく「これだ」と言える構造になったときには、
「このまま誰かに真似されて終わりたくない」と思っていたので、
こうして一歩踏み出せたことは、素直に嬉しいです。



もちろん、これで終わりではなくて、
登録が完了して初めて「守られた」と言えるのかもしれません。
でも今日のこの通知は、自分にとってひとつの節目かなと。

技術のことをあまり詳しく書くと良くないらしいので、
また登録完了の際に、もう少し具体的にお話しできたらと思います。

今後も、地味だけど確かなモノづくりを続けていきますので、
引き続きよろしくお願いします(^^)

※出願対象は、車両後方トーションビームにおける「素材貼付けによる振動制御技術」です。
市販されているようなボルトオン式スタビライザーとはまったく異なるアプローチで、構造そのものの特性に着目したものです。
Posted at 2025/09/27 20:02:56 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2025年09月24日 イイね!

A-10に惹かれた理由──現場を支える設計思想

先日、A-10Cの紹介動画を観て心を奪われました。
戦車をスクラップにする迫力もすごいのですが、それ以上に唸らされたのは 現場を徹底的に考え抜いた設計 です。

👉 動画はこちら


A-10の工夫に驚いた点
・左右共通の部品で、現場修理の手間を最小化。
・胴体上部のエンジン配置で被弾に強く整備性も高い。
・使用済み薬莢を機体内に戻し、重心を安定させる。
・単純な翼形状に小さな工夫を加えて低速安定性を確保。

どれも最新鋭スペックとは違う「泥臭い工夫」ですが、現場で役立つことに直結しているんです。

自分の競技経験とも重なる

ランサーEvoやGC8で競技をしていた頃も、結局大切なのは「壊れず、直せて、最後まで戦えるマシン」でした。

▼CT9A ランサーエボリューション
壊れない強さが武器になった




▼GC8 インプレッサ
安定して走れる安心感が結果に直結した





今のAir Repair iQへ

その思想を引き継いで形にしているのが、現在のAir Repair iQです。
目立たないナノチューブによる接点改良や、スタビリンクのジオメトリー調整など、一見地味な工夫ですが 現場で効く ことを追求しています。


▼Air Repair iQ
普遍機の思想を、自分の手で形にした結晶




結び

A-10に惹かれたのは「火力の凄さ」ではなく、現場を守るための徹底設計でした。そしてその普遍性こそが、人を惹きつけ、世代を超えて語り継がれる理由だと思います。
Air Repair iQもまた、その延長線上にある存在でありたいですね。

✅ アメブロではさらに深く掘り下げていますので、興味ある方はぜひご覧ください。
Posted at 2025/09/24 16:47:25 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記

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「@ちゃぐ さん 最高でしょ(⌒∇⌒) L型はカウンターフローなのにパワーが出せるんですよ。やはり当時は”技術の日産”だったんですよね。そのブログ原稿はあるのでまたopenにしましょうかね(⌒∇⌒)「」
何シテル?   11/04 19:26
さんちゃん?です。よろしくお願いします。車好きが高じてサラリーマンをやめてしまいました。プロジェクトμさん、KYO-EIさん、TOMMYKAIRAさんの商品を上...
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