装着するだけで中低速レスポンスが向上するジェ〇ロー〇製のレスポンスリング。私も有名どころ以上にこちらのメーカーさんのモノを推しています。
理由はきちんと私が納得できる論理的な根拠をもっているから(個人的に意見交換とかもしていますし)。それに実戦投入(MINICON-PROのプロトはパイクスを走っているとの事)もしていますし、私が使っても納得できるだけのパフォーマンスがあるからなんですね。
さて、その中でも一番有名な商品がレスポンスリングでしょう。
通説的には口径を絞り空気流量が減るからパワー&トルクは下がる、と言われていますがそんな事はありません。
モータースポーツでいうところのパワー抑制装置のエアリストリクターとイメージをだぶらせてそういうように言われているのでしょうが・・・
エアリストリクターは空気の速度を音速まで引き上げるある種のベンチュリーなんですね。空気は音速以上は速度が出ませんから、その特性を利用しているんです。
吸入空気流速を音速まで高めようとすると、市販エンジンではレスポンスリング程度の絞り込みじゃ足りません(笑)。
空気量は面積と速度の積分値です。そこで問題になるのが静電気に関係ある管内の境界層の存在。単純なパイプならば概論的には20%が流れていない状態です。その20%部分をレスポンスリングを使い、レスポンスリングの断面形状によって流速を高めて空気を取り入れる量を増やして中低速域の実レスポンスを高めてやる。真っ当で効率的な考え方だと思います。
ただ、やはりレスポンスリングにも境界層は発生しているはず(その装着場所ではなく後方で・・・)。

※エアファンネルにおける境界層の発生モデル
現在、一部の懇意にされている方やAir Repair iQには、静電気除去抑制剤”FORTE”による静電気除去抑制チューニングを施したレスポンスリングを装着しています。
効果はかなりあります❣通常のレスポンスリングだと中低速域の性能向上の体感度が上がるため、逆に”高回転域が回りにくい”というような体感の仕方をしてしまいます。人間の錯覚なんですがね~
この高回転域での詰まり感がFORTEによる処理で低減できるのです。
ただ、私の感覚で言えば僅かに満点ではない部分があるのです。それは流れの出口側のテーパーの加工の僅かな角なんです。空気の流れは下流側も重要なポイントなんですよ・・・
前々から出口のこの角を落としたいと考えていて、実験でAir Repair iQに、と思っていたのですが、私のアイディアを聞いたS君が自分のiQ100とiQ130用のレスポンスリングで最初に試したい!実験ドナーになりたい!とおっしゃりレスポンスリング預けて下さっていました。
これはノーマルのレスポンスリング。奥のがiQ130用でエアクリーナーボックス側装着用。手前の二個がエアクリーナーボックス側とスロットルボディー側用。
これの段差の加工を行い、FORTEの処理を行うのです。100用は口径が小さいので意外にも段差の修正は僅かですみます(空気の流れる部分)。対して130用は大きいので少し段差が気になるんですね(中心の角と外縁の角)。
※角を落としてFORTE処理をして1次養生を終えた状態、FORTEの黒いのが目立ちますが完全乾燥すると目立たなくなります。
この加工はまさに”全集中の呼吸”(笑)が必要です。だらだらと時間をかけるだけでも意味がないですし・・・
装着後のインプレッションが楽しみですね~
エレスタビシリーズを応用して考える流体チューニング。始まってまだ間もないですが、効果は確実にあります(有感無感は個人的なものなので保証はできかねますが)。
Posted at 2020/11/12 19:00:16 | |
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