2020年12月20日
ドラテクの話で左足ブレーキというのが良く出てきます。私もAT車、CVT車の時は絶対に使いますし,ジムカーナでも低温でウェットの時なんかにフェイントと併用して使っていました(逆方向にハンドル切って車体を揺するモドキじゃないですヨ)。雪道でも多用しますよね。
これは主に荷重移動とトラクションコントロールのためです。トラクションに切れ目を作らないようにするのもあります。
あとは…
縦の動きをコントロールするのにも使うのです。ラリーではギャップ通過時にブレーキングしながら入ったらダメージを受ける確率がかなりあります。コーナーなら吹っ飛びますよね。
そこで、前輪がギャップに差し掛かる直前に一瞬スロットルを抜き、左足で強めにブレーキングしてフロントを沈ませ、ギャップ直前でスパッとブレーキを離し同時にスロットルオン!そうやってフロントサスを伸ばして荷重を抜いてやるんです。
直線ギャップならこれで大体大丈夫かな?
あとは勾配変化のあるコーナーとかで使いますね。旋回中の荷重変化を抑えるためです。iQを仕上げていって攻められる仕様になったら必要なシュチエーションが増えます。アバルト595も左足ブレーキが使えると面白さ倍増ですヨ(^ー^)
クレストとコーナーの組み合わせの時はフェイント(この場合はモドキでok)と左足ブレーキの組み合わせで飛ぶ時(トラクションが抜けている時)に、既に車体が着地した時の向きに向く状態を作ってやる。
車で三次元な運動を作るためには左足ブレーキは必須(ダブルクラッチやヒール&トウより重要)なのですが、旋回しながらとかスロットルコントロールしながら行いますよね?
だから、身体を足だけで踏ん張りホールドするのにも限界があるので、腹筋や背筋や腕やお尻の筋力も鍛える必要があるんですね。
ラリードライバーは自転車をトレーニングに取り入れています。古くはロードバイク(ピエロ.リアッティ選手他)乗りですし、ケンブロック選手、パストラーナ選手はMTBダウンヒルを楽しんだり…
私は今サブワークでタクシーに乗っていますが、左足ブレーキのおかげでかなり得をしているかな?
姿勢変化時のGの切れ目がなく四輪のサス全体を使えたり、踏み切りでの縦揺れを少なくできたりでお客様が機嫌良く乗って下さります。
業務が終わるとヘトヘトですが…
今までの説明がわかる極端なラリーが1000湖でしょうね。
Posted at 2020/12/20 19:21:56 | |
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