おかげさまで、静電気除去抑制の応用の事で打ち合わせを行う事が増えてきました。自動車関係じゃなく、生産エンジニアリング系の方面からが殆どなんですが・・・
本当は、案件の基になっている生産物の現状やラインの状況を見ながら意見交換を行いたいのですが、最初からそうとはならずにメールでのやり取り、そしてWEB会議(予定)となる感じです。
まあ、先方様もまだコンタクトを取り合い始めて日が浅い私のところに対して、大切な中身を見せるわけにはいかないでしょうから・・・
という事で、昨日はWEB会議用の機材を揃えるために電気屋さんを回りました。以前、チャットワークを行うために機材一式は持っていたのですが、使用頻度が低い上に一年前に事務所を移転したので、その時に処分したのですよね。
まさか、コロナウィルスが流行ってリモートワークが主流になるなんて思ってもいませんでた。こんな事になるなら持っておけば良かった・・
ネットショッピングではモノの状態が解り難いし品薄で選択肢が少ないので、用事のついでに数件量販店を回ってみましたがやっぱり品薄。特にヘッドセットとWEBカメラは全くない状況で入荷予定も不明(´;ω;`)
結局諦めてスタンドマイク(音はPCスピーカーで聞く)を使う事にしました。先方様にはその旨伝えるつもりです。
さて、話は変わり真剣に静電気に関しては調べて対処を行ってきたのですが、静電気がここまで様々な分野で影響を及ぼしているとは私もビックリです。
航空機の事を勉強して、オートバイメーカーに就職しその後化学製品原料メーカー(籍は建材事業)に転職、そして今の会社を興して、その中において静電気の影響に関しては流体に関わる影響の事ばかり気にしていました。
しかし、よくよく考えると、電子原子が存在する限り、何らかの影響で静電気が発生し、物に帯電する事によって物性に影響を及ぼすのは当然の事ですよね。
タイヤに関して”エレスタビタイヤコート”を使用する事によって、乗り心地がマイルドになる、ノイズの質が変わる、ハイドロプレーニングの発生速度上限が上がる、等の効果が生まれる(継続使用していると艶感も出てきます)のは実験的には解ってきているのですが、何故?というのが今一つ分析しきれずにいたんです。
タイヤメーカーさんも低燃費性能を上げるためにシリカの混合量を増やす事で静電気が帯電しやすくなっているのは承知されていて、トレッドパターンの改良で接地時にグランドアースを行うような工夫をされたりしているようです。
※コトバンクより ゴムが伸び縮みする模式図。このタイヤ専用架橋硫黄材料(世界シェア2位)を作っているのが前職時代に在籍した会社です。
ゴムの分子は長い鎖のようなものでそれがグジャグジャになって縮んでいる状態。これが外力によって伸びて、外力が無くなると復元してグジャグジャ状態になる。これが伸びと復元です。
分子の動きがあるという事は、ブラウン運動、ファンデルワールス力の影響があるという事になり、ゴム分子の伸び縮みの動きに影響が出てくる、という事になるんですね。ブラウン運動については統計学なんかも絡んでくるのでややこしくて私レベルでは???なんですが・・・
ともかく、静電気による電的な影響が分子原子レベルで発生しているという事が理解でき、それがタイヤそのものの質に影響する事も解りました。
”エレスタビタイヤコート”を使い始めて、ピーキーな特性だったナンカンNS2R 205/40-17 84XLの感触が良くなってきています(ステラに使用しているナンカンAS1 165/55-15も)。
本気でタイムアタックをするような場合意外だと、ランニングコストの低いアジアンタイヤ(ただしアジアンタイヤの中で評価の高いもの)に”エレスタビタイヤコートHG”を定期塗布を行い調質する、という選択もあり、と思っています(本時事はR888R 205/40-17 84XLに使えば空気圧セッティングの幅が広げられて面白いかな?とも予想しています)。
Posted at 2020/05/24 11:16:30 | |
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静電気除去抑制 | 日記