シルバーウイークの連休で外出する方も多かったと思いますが、筆者は遠出も敢えてしないで、専らゆっくりとした空間で「読書」をしたりや懐かしい映画を観たり、近場のドライブ等をして過ごした。
そんな中、衛生放送で録画してあった思い出の映画を久し振りに観た。その映画は「海の若大将」(加山雄三主演)。この映画はストーリーと言うよりは寧ろ、歌、スポーツ、音楽、恋のような「青春の象徴」だった映画と言える。この映画の思い出として印象が強いのは…
映画の冒頭とエンディングでかかる曲「海の若大将」の主題歌がとても良い。特に、冒頭の場面では、大海原に浮かぶ光進丸の上でギターを弾きながら 加山雄三が歌うこのメロディが雄大で気持ちが良い…
おーい雲よ どこへゆく
若大将はここにいる
潮風に揺れる 青い波間で
生きる喜び 飲みほそう
日に焼けろ 裸で焼けろ
若大将は海にいる
おーい風よ どこへゆく
若大将はここにいる
稲妻が走る 空の彼方へ
若い望みを つらぬこう
日に焼けろ 真っ赤に焼けろ
若大将は海にいる
歌:加山雄三 詞:岩谷時子
それとこの映画の主題曲「恋は紅いバラ」が全編に流れ、輝く青春を演出している。
共演者の中に注目すべき女優がいる...
藤山陽子さんだ。少ししかその姿を見ることは出来ないが、筆者は当時から美しいと思っていた。深窓の令嬢という感じが好きだった。
藤山陽子さんは1960年代に活躍した東宝の女優である。20歳から26歳までのわずか6年、まれにみる美貌の女優として活躍し、彗星のごとく現れ、消えたのである。そう、結婚を機に引退をしたのである。
今は亡きワイルド・ワンズのリーダーだった「加瀬邦彦」さんもエレキバンドの一員として出演している。(このシーンが残っている、少しボケてはいるが貴重な写真)
この映画の『1時間30分』という時間は、瞬く間に過ぎ去った「若さ一色のあの頃」に引き戻してくれたようだった。
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日常良くするドライブコースは、10コース程ある。その中には「海」が見えるコースがある。その中の一つがここだ。いつもは車窓から「海」を見るだけで通り過ぎるが、この日は駐車場に止め、海が眼前に見える場所へと歩き進めて行った。時間的に夕日が見える頃合いだったので、夕日に暮れる海が美しかった。
その一角に「恋人の聖地」がある。ちょうど筆者が行ったときのは、人影もなくひっそり佇んでいた。この道を通るとカップルが良く散策している姿を見かけたが、理由がやっと分かった。筆者はこの「恋人の聖地」を遠い水平線の彼方にその記憶を投げ出していたようだ。
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筆者の読書方法は、10冊(単行本5冊、文庫本5冊)を事前に選び、単行本から文庫本へと読んでいく。従って、シルバーウィークだからといって、特別この本を読もうとしたわけではない。このシルバーウィーク期間中に4冊読了したが、最後の本だけは注文してあった最新刊が来たので急遽順番を繰り上げて読んだ。読み終えた順に紹介していく。
「愛の領分」藤田宜永著 文春文庫
先日のブログでも紹介したが、この作家の小説は筆者の過ごした時代背景と重なることが多く、安心して読める「大人の恋愛」物語。この作品もじっくり味わえた情緒あふれる大人の恋愛ストーリー。藤田宜永さんはこの作品で直木賞を受賞。
「吉田松蔭の恋」古川 薫著 文春文庫
吉田松陰及び松下村塾等の著作も多い直木賞作家の古川さんの作品。5編からなる作品集。表題の「吉田松蔭の恋」もたいへん興味深く良かったが、他の4作品も歴史に興味がある方なら十分満足を得られる素晴らしい作品揃い。
「完全版 下山事件 最後の証言」柴田哲孝著 祥伝社文庫
拙稿ブログ(9/17付)でもこの著者の作品「(小説版)下山事件 暗殺者たちの夏」を紹介したが、これはそれより前に書かれたノンフィクション版。この作品で日本推理作家協会賞と日本冒険小説協会賞のダブル受賞している。極めて詳細に当時の数少ない関係者とのインタビューや多くの資料を基に書かれている。この事件に興味のある方なら引き込まれていく内容と言える。当時活躍された政財界の方々が実名で登場している。「下山事件」の真相に肉薄している。真相を追究しようとする著者の迫力に圧倒され、行き着く結論も筆者にとっては驚きのものだった。ただ、それが真相であったかは今となっては謎の中に包まれている。内容が緻密に丁寧に書かれた最高のノンフィクションと言えると思う。
「影の中の影」月村了衛著 新潮社
出版されたばかりの最新刊。この作家との出逢い(読書の中でのこと)は「機龍警察」シリーズを読み、その面白さに引き込まれたのが最初であった。それ以降は「土漠の花」、「槐(エンジュ)」のその圧倒的面白さに酔っていたところ、この作品が出版された。読むのが待ち遠しいというのは、こういう小説のことを言うのであろうか。3時間程で一気に読んでしまった、それ程エンターテインメント性が強烈なんだと思う。この作品のストーリーは敢えて言わないでおこう。読んでみてその価値を分かって頂きたい。お薦めの一冊である。
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