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イイね!
2021年12月18日

Air Repair iQのTurbulator(乱流翼:ヴォルテックスジェネレーター)の再確認

大きな空力パーツの装着はしていないものの、空力については真面目にしっかりと考え抜いた対策を行っているのがAir Repair iQです。





ただこの場合はiQ専用だからという事ではなく、空力的に不利なiQに対策を施す事でどの程度の効果が現れるのかを実証するための挑戦的意味合いを持って行っています。装着する条件は車体デザインやハード面でのセッティングなど様々な内容が絡んできますので・・・

2017年6月に装着して実験を行ってきたので4年少々の実績ですか・・・
元々何故、空力について考える必要性があったのか?

それは車体デザインの問題から発生する、車体後部の後方渦による負圧の発生による最高速度の伸び悩みなんです。それは速道路で感じたのではありませんよ💦
それは鈴鹿サーキット国際レーシングコースにおいてです。

2013年頃ですか・・・

まだまだチューニングの方向性を決めるための試験走行での出来事です。まだまだ純正オプション程度の仕上がり時期。

最終コーナーからストレートにかけてなんです。順調に車速が乗り、コントロールライン手前で順調に160Km/hを超えてそのままスピードリミッターの効く180Km/hオーバー?という車速の乗り・・・の予定だったのが165Km/hを境にビタッと車速が伸びなくなりそのまま巡行状態に(´;ω;`)

ドライビングをしていた私の感覚では車体が何かに後ろへ引っ張られている感じ・・・

これはEvo9競技車両のリヤウイングのテストをしていた時に感じた感覚と同じだったんですよ(Evo9のテストはリヤウイングのチューニングを施して60Km/h近辺からダウンフォースを得るようにしたんですがダウンフォースを得る代わりに捨てたのが最高速。要するにダウンフォースの効果を得たために空気抵抗が増えるというもの)。

iQに関しては当初は空力パーツ(リヤアンダースポイラー等)を考えたのですが、既に机上でのシュミレーションで大幅に車検上の寸法をオーバーする事が判明していたんです。アタック専用車両としてのAir Repair iQじゃないのでそれでは話になりませんよね。そこから検証がスタートしたのです。

私が悩んでいた頃、某大手自動車メーカーさんがアルミテープチューニングの事を発表されました。これをみて”なるほど♪”と思ったんですね。早速、仕入れて試してみましたよ。

貼った場所はフロントリップスポイラーのセンター部裏とリヤアンダースポイラーのセンター部裏。結果は?

それほど画期的な変化はなかったものの若干車速の伸び感を感じるようになりました。ただしサーキット走行後に確認するとリヤハッチ部に付着する巻き上げた埃の付着具合がかなり減っていました。

そして次に考えたのが、Tubulatorです。これもヒントは某大手自動車メーカーさんのエアロスタビリ~なるもの。ただし、航空機に関して勉強してきた私からしてデザイン重視と思われるそれは少々疑問な形でした(仕方がないですけどね)。まあ、車体を安定させるという効果からすれば必要にして充分なものかと思います。

Air Repair iQの場合は最高速、走行安定性、巡行時の快適性など全てにおいて効果がなければ意味がないので、そのあたりを考慮しながらの考察と試験でした。

Turbulatorは本来、航空機の翼において抗力を抑えながら揚力を確保するために考えられた”あえて乱流を起こす翼”なのです。

翼の上下を空気が分かれて流れ、その速度差(翼の上側が下側より速いので上側の気圧が下がる)により圧力の差が生まれそれが揚力になるのですが、翼の後半に空気の特性により反転流が生まれ、それが渦になり負圧が発生して翼の効果的揚力発生の妨げになるのです。





これを抑えるために翼の前の上に三角の小さな突起を設けてあえて渦を発生させるのです。この突起がTurbulator(乱流翼:ヴォルテックスジェネレーター)なのです。この渦は進行方向に巻く渦ではなく進行方向に対してはネジを巻くような感じで細長い渦となります(渦のサイズやピッチはTurbulatorのサイズや取り付けピッチによる)。



実際の写真がWEB上にあったので載せておきます。



※翼の上に見える白い帯がTurbulatorによって作られた意図的な渦。この渦の層の上を高速な層流が流れるようになるのです。

形状ですが、自動車用品メーカーで発表されている空力効果の高いティアドロップ型では効果はあったとしても充分ではないと考えられます(自動車はデザインも重要ですもんね)。あえて乱流を起こさなければならないのでせめてティアドロップの反転状態じゃないと、と考えます。

自動車メーカーさんの中できちんと考えた形をしていたのは三菱さんでしょうね(Evo8のオプションだったルーフスポイラー)。あれはルーフ上面の気流を渦にしてリヤウイングに効率よく走行気流を当てるためなんですね(設計者の方から直にお聞きした話)。



さて、iQですが実は装着部に関しては既にヒントが車両にあったんですね。リヤハッチのクウォータ部のスポイラーのようなフィンのような部品。それとテールレンズの平面で少し突起になっている部分。あの形状は原始的なTurbulatorなのです。



そこの部分に対して、より効果を上げるために素材や取り付け位置をを吟味して装着したのがAir Repair iQのTurbulatorなのです。

テストの初期段階は高圧洗車機の高圧水を当ててスプレーの渦の発生具合をみながらその形状を観察するところから始めました(翼のTurbulenceの写真のように現れます)。

何回か続けていく事によってノウハウというか私自身の経験として記憶していきます。

さて、効果はいかに・・・

私的(選手目線でみても)には満足のいく結果となりました。とあるコースのコーナーを3速で立ち上がり4速にシフトアップするタイミングが20mほど早くなりましたからね。むろん最高速も伸びますし直進安定性もでてきます。ここで得た効果はエレスタビコートシリーズにも生きてくるようになるのです。それの相関関係はまたの機会に(^_-)-☆

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Posted at 2021/12/18 07:28:11

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