2024年02月23日
バイク関連情報を見ていて・・・なんで足つき性にそこまで拘るのかな~
バイク関連情報を見ていて・・・
設計関連に関わり(もう大昔の話だけど)レースも経験してきた中で、ここのところのバイク情報の中で不思議に感じる事があるんです。それはシート高のこと。つまりは足つき性ですね。かなり重要なことのように表されているんですよ。
たしかに普段乗りで足の付きやすさは、立ちごけのリスク部分からみるとある程度は大切なことではあります。しかしながらそこを追求しすぎるがために理想的な重心追求やライディングのしやすさの為のポジションが犠牲になっているようにしか思えないんです。
私の例を例えるとSP400レースのベースに1WG型FZR400を乗っていましたがバックステップはOVER製、かなり後ろでまた上に上がっていました。フォークの突出しは10mmでDAYTONAのステアリングダンパーを使っていましたね。
サーキット走行においてはまあまあの操作性でした。多少ナーバスなところはありましたけど。足がかなり窮屈な感じでした。ヒールガードが無いのがちょっと不満だった。そのせいでくるぶしや腰下でマシンを確実にホールドする感覚が薄かったですね・・・
じゃあ足つき性は?
ヤマハの考えで人間が操るものがバイクなのでお互いが一つになれる事でパフォーマンスが得られるというものがあり、静止時の足つき性はそこそこでしか考えていなかったんですよ。私自身も足つき性?それって何?くらいの感覚(笑)
実際に夏場にレーシングスーツの身体への引っ掛りのこともあって立ちごけしたこともあるけどマシンの足つき性に対しての不満は浮かんで来なかった・・・
そして公道レースを目指し始めた時に気づいたポジションの問題。1WGの平均的レーシングポジションではアンジュレーションの存在やグリップ変化のある公道路面では挙動がシビアすぎるんですね。その挙動のシビアさをステアリングダンパーに頼っていたらセルフステアリング性を抑えてしまう(タイムラグが生じてしまう)。また社外バックステップのせいで下半身でマシンをホールドする性能が低く暴れた際に中腰でコントロールする事が難しかった。結果的に良くコケました・・・
そして大破後2TK型FZR400Rにスイッチし、ポジションはノーマル(ノーマルでバックステップ・・・社外品より僅かに緩い感じ)。
結果、脚の動きに余裕が出てきてホールドできる状態でシート上でのお尻の位置を前後左右移動できることが可能になり下半身でマシンを包み込むようになりましたね。
フォークの突出し量は3~5㎜にしステアリングダンパーは未装着。代わりにフォークオイル粘度のスペシャル化とオイルレベル、イニシャルの徹底した煮詰めを行いました。ハンドルはトップブリッジ上のまんま。
マシンの挙動が乱れた際は上半身の力を抜き、中腰となり体重をステップにかけ、設計重心に荷重をかけるようにし、マシン自身がセルフステアで安定するように(これはケニーロバーツ氏のライディング論&解説本にも書いていたこと、根本氏も同様な記事をライスポに寄稿していたかと思う)。
膝の曲がり角度や腕の自由度の高さが、マシンを操る上でとても重要なファクターとなるのが1WGから2TKにスイッチした時によくわかりました。
足つき性を追求した今のバイク(特にSS)は逆に限界時のコントロールがしにくいんじゃないかと思ってしまうんですよ・・・
街中や峠で目撃する皆さんの動きをみていてもそう見えるし・・・
リターンライダーになることができたら過去のノウハウを活かそうと考えたりします(⌒∇⌒)。
私が教材(?)として当時買った1986TTビデオの動画がYouTubeに出てたのでUPします。当時はロスマンズホンダが強かった!悔しかったけど学ぶことは多かったですね。ジョイ・ダンロップ選手にロジャー・マーシャル選手。最高でした。
この動画、ジョイ・ダンロップ選手はRVF、ロジャー・マーシャル選手はNSR500ですね。
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Posted at
2024/02/23 09:44:48
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