脱サラで会社を興して6年・・・
当時、トヨタにおける6速マニュアル車は新発売された86とiQ130MTのみ(あとは商用車)。
テーマ車両を選ぶにあたり、老舗のショップ様やチューニングメーカーさんが、86やBRZを熱心に研究開発を行っているのをみて、新参者の自分では太刀打ちできないと判断。
そこで、登場した時から心の奥で気になっていた「iQ」を選びました。
時代も世界的にAセグメント車のプレミアム化に向かっていた時代。
期待してパーツを探し、私の競技経験からセレクトしてセッティングを行う、そういう計画でした。
しかし・・・
機能性パーツが世界中を探しても存在していないことが徐々にわかってきました・・・
US-TRDにしてもドレスアップ&カスタマイズの領域を出ない感じでした。
乗りかかった船・・・
自分で考えて造るしかない・・・
過去の自分の能力を搾り出し、なんとかオリジナルパーツをリリースしてきましたが、方向性がぼんやりとしか見えてこなかったんですね。
実はiQをトヨタさんは、JAFやFIAにモータースポーツとして使える車輌として、登録していない。
だから、JAF公式戦には使えない。
でも、製品やチューニングノウハウを磨くためには、実戦投入が必要・・・悩み。
自チームのジムカーナ練習会や個人でサーキットでのテストを行うも方向性が見えてこない。
そして2014年秋。
競技ドライバーつながりで、I氏という方が日本で初めてヨーロッパ選手権方式のヒルクライムレース(イベント的なものは浅間山を含めて旧くからありましたが)を御岳で開催し、そこに参戦。
数回開催されて、そこに参戦することでiQのモータースポーツ用途としての方向性が見えました。
そこから・・・
クロスミッション&ローファイナル開発組み込み、タイヤサイズの再考、ボディ補強パーツの開発、車両の重量考察、LSDの試作、シエクル様との出会いでエンジンマネジメント方法の考察、燃料活性化触媒タンクタイガーの採用etc・・・
ほとんどが私の考え、試作、テスト検証を行い認められたものだけを実戦投入。
2018年に入り、ディーラーに入庫できるギリギリの仕様でほぼ完成形となりました。
そして2018年4月・・・先週ですね。
ヒルクライムレースの名称が、イタリア表記のCronoscalateになり、ハチ北高原で兵庫県バックアップのもと開催されました。
その時の走りが・・・
街中でみるイメージのiQとは一線を画しているはず。
ノリ味は、私がJAF戦に使っていたランサーエボリューション9MR-RSのN規定車輌に近いです。
(速さは遠く及びませんが・・・)
普段乗りにはつらい人もいるかも知れない仕様ですが乗っているととにかく楽しい♪
iQというマイナー車種を選んだ為に、会社はいつも厳しい状態が続いています。
でも、私の造った世界に唯一のAir Repair号に乗るたびに、今までの辛さは飛んでいきます。
会社の粗利補填の為、りらく〇にセラピストとして勤務を行っているのですが、終わったあとの深夜に流す時の楽しさ・・・
仕事的には疑問だけれど、世の中に唯一存在する私のコンプリートチューニングカーとしてのAir Repair iQ130Sは心を癒してくれます。
明日は休み・・・
何をしよう・・・
どこに行こう・・・
Posted at 2018/05/01 12:11:46 | |
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