柔らかいフワフワの車って嫌なイメージがありますよね~
私もかつてそうでした。
でも、僅かな時間ですがハンドルを握り、その考えが吹っ飛んだのがこの二台。
剛性、トルク特性、静寂性、全てが別格。それまでにW126メルセデスSやE32型BMW7シュニッツァーやUCF2型セルシオも運転する機会があったのですがそれとは次元の違いを感じました。
けれどもこのショーファードリブンと言われる車。ブレーキの効きが当時どうしても?な感覚で馴染めなかったんですね。
車重があるのにガッ!と利かせられなくて最後の最後にスッと流れるというか・・・
これ、タクシーに乗り始めてようやく理解できたんですね・・・
後席の人が不快になりにくいようなセッティングなんです。
自動車業界の人でも多くの方がタクシーのベース車両の事をけちょんけちょんに言っていますよね(笑)
でも、自らが運転するようになってその考えが違う事に気付いたんですよ。
剛性はたしかにセンチュリーやロールスとは比較になりません。コストがかかっていないのは事実ですが、全体にやわな足、ボディ、タイヤ(タクシー専用供給品)で柔らかい状態の中でバランスがとれているんです。
これを普段のドライビングのリズムや入力で行うと反応が遅いためにフワフワでグニャグニャで不快この上ないです。
けれども、その反応速度の遅さにドライバー側で入力リズムや強さを与えると後席の人は不快に思わないようになるんですよね。
スキー板やスノーボード板のフレックスやゴルフクラブシャフトの硬さの違いによる扱い方の違いみたいなものですか・・・
時速40Km~60Km前後での後席乗員の快適性を考えいる車、と私はタクシー車両の事を認識しています。残念なのはそれを活かすドライバーがかなり少ないというところかな?
ちなみに私、40Km/hでフルに左足ブレーキを効かせてもドライならばロックはしませんし10m程度で止まる。ABSは作動しません。ノーズが深くダイブはするのですが・・・
きちんとブレーキ操作でコントロールしてやればカックンは無いんですよ。
コーナーリングはブレーキ、初期のステリング操作の速度と深さ、戻しの際にブレーキによる沈み込みから横の踏ん張りへの移行、そして立ち上がり時の後ろへの荷重を移動させていくスロットル操作。全てをオーバーラップさせて車と呼吸を合わせていくんですね。ドリンクホルダーの水面を回すイメージ。
朝番と夜番の二交代だと片方が休まない限り24時間稼働し続けて20万キロ走るLPガス車。クラウンコンフォートとクラウンスーパーデラックス。凄い車だとおもいますよ。惜しむらくは、運転席側シートのクッション特性を何とかして欲しいかな?
一日、街中だけで平均150Km乗るのですがお尻が痛くなるんです・・・
Posted at 2020/10/06 10:42:04 | |
トラックバック(0) | 日記