回の走行テストはiQ専用LSD開発の最終段階のテストです。
前回は、おそらく市販スポーツラジアルタイヤのなかでは最強の部類に入るB社さんのRE71R 195/50-16を装着した中でのテストでした。
走行タイムも、LSD無し状態と比較して飛躍的に向上し、ミニスポーツとしてのiQの楽しさも再認識できました。
今回は市販で公道走行可能なレーシングタイヤ、通称Sタイヤを装着してのマッチングテストです。
使ったタイヤは昔お世話になったT社さんのSタイヤ、R888R 205/45-16です。
外径が約10mm小さくなるので、ギヤ間同士のエンジン回転数が狭まったのと同じですね。
もともと、クロスレシオ+低いファイナルギヤに換装されているAir Repair iQなのでもっと低くクロスレシオになったわけです(速度で-3%ほど)。
クロスレシオになると、つながりが良い分シフト操作が忙しくなりますが、それがどのように影響するか・・・
今日は、ラップタイム計測データーと、車載のデーターロガーの走行ログを過去のものと比較し、自分の得た感触と走行動画も含めた総合的な観察から、結果の分析と今後のやるべきことを考えています。
幸田サーキットテスト(2017/12/14)
AM9:45から走行
気温5°路面温度0~10℃近辺
20LAP
温感でR888Rは2.1Kpaあたりがベストらしいので走行前(Fr:7~8℃ Rr:5~6℃)は、温まった時の温度上昇に伴う内圧上昇を予測してFr:2.0 Rr:1.9に調整。
ショックアブソーバー減衰(Rrのみ12段調整式)は当社オリジナルのアタックスペシャル(RE71R時は11段/12段が最強)で、今回はタイヤテストでもあるので条件は同じに。
オープニングラップではGG(トレッドゴムの対応温度域の表示呼称)の対応温度からは外れているので低速でもグリップしません。
まるでノーマルでタイヤで雪道を走る感じです。でもLSDが装着されているのでコントロール性はあります。
アクセルのオンオフとステアリング操作の連携を行うことで、LSD無しの時とは比べ物にならないくらい自分の意思下に車を置くことができます。
1LAP目でタイヤが温まり始めてLSD無しの時のレコードLAPタイムをクリア。
そして、ほぼ同タイム台を4LAP続け5LAP目で先月のタイムを更新。
6LAP目で先月のベストタイムを0.713秒更新で、その後コンマ数秒落ちのLAPタイムを16LAPまで継続(13LAP目からからは時折ガス欠症状が出始める)。
2ndタイムは15LAP目に記録しています。
これでいくと、この季節ならば熱的な影響も受けずに性能が安定し続けていることが解りました。
今回はタイヤの性能向上もあり、リヤスタビリティーが高すぎて、欲を出して無理な走りをするとプッシングアンダーが出る時があり、自分とiQとの対話がより必要になってきました。
感覚的には、楽しい車というよりレース車的になってしまったわけですね・・・
Sタイヤということで走らせ方に対して、練習及び専用セッティングが必要になってきたわけです(走行ステージも考えながら個々に)。
サーキットテストを含めて、テストを行った際には数値を含めて、動画、感覚、記憶全てを使って分析を行います。
これらの蓄積と反省と練習の繰り返しが、自身の向上と車のレベル向上につながるんです。
さて、明日は新舞子サンデーです。
防寒対策をして、タンクタイガーを持参して参加です♪
Posted at 2017/12/16 13:58:43 | |
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