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イイね!
2014年12月01日

12月1日は映画の日


今日12月1日は映画の日です。

ラジオでは昨日から映画の日に関する話がちょくちょく出ていますが、その中で『郵便配達は2度ベルを鳴らす』の話が印象的でした。


自分はある理由からこの映画タイトルが気になっていたのですが、何と映画の中では郵便配達員がベルを押すシーンが無いそうです。

「じゃあ誰かが郵便局員のふりをして殺人事件を起こす物語?」と思ったらそれも違うそうで、作者が原作を送ってその結果が郵便で送られて来て、それが何度も不採用でその通知が送られて来たときに郵便配達が2度ベルを鳴らしていたからこの題が付いたそうです。


ここからは映画の話ではないのですが、このタイトルの2度というのが頭の中に強く残る出来事があったのでその事に付いて書き込みます。


ある日福岡店の店頭にいたら一人の50代に見える男性がやって来てカー用品の量販店でトレードインスピーカーを買ったのだけれど音が悪いのでどうにかならないかと言われました。


そこでベーシックパッケージのディスプレイの前で「トレードインスピーカーは強い音域と弱い音域を意図的に作っているので一度純正にスピーカーに戻して・・」と説明を始めたところでいきなり怒り出して、「純正は音が悪いから替えたら音が良くなるからといって買ったら音が悪くて、また純正に戻せとは2回も騙す気か!」と声を荒げて帰られました。




その人は2度騙そうとされた訳ではなくて最初の量販店で騙されただけで、自分は悪い事をしていないのに何でこんな言い方をされないといけないのかと憤りを感じました。

それと同時に『郵便配達は2度ベルを鳴らす』というタイトルが何故か頭の中に浮かびました。



それからしばらくして量販店で意図的に純正スピーカー側に細工をして音を悪くさせて商売しているという証拠写真を店頭に置いて、「店頭で聞いた様な差は車の中では出ません!」とハッキリとあなたは騙されたんですよと分かる様にしています。




自分の知る限りでは福岡県内が特にインチキデモンストレーションが多くて、井川ブログでこの事を書けば一時的に元に戻し、またほとぼりが冷めたらまた始めるといういたちごっこが続いています。


また福岡県には『消費生活センター』という不正表示などを取り締まる公的機関がありますが、その建物から数百メートルの所にカー用品の全国てチェーンの店がありますが、さすがにそこだけはインチキデモは行っていませんでした。


という事は自分たちで悪い事をしているという意識があって、消費生活センターの職員が仕事帰りに寄って見られたらまずいからでしょう。



じゃあ日本のカーオーディオのスピーカーはいつからこんなインチキをしないと売れなくなったのでしょうか?

自分が段々音が変になったと感じたのは1990年代の終わりで、1998年に山口県内に新しくオープンした全国チェーンの量販店ではトレードインと純正スピーカーの聞き比べがあって、何故かスイッチを切り替えるとトレードインスピーカーの方が大きな音が出て純正が明らかに音が小さくなります。


実際には純正スピーカーの方が少ないパワーでも大きな音が出る様に設計してあって、トレードインスピーカーは耐入力を大きく設計してあるから同じアンプ・同じボリュームでは小さく聞えます。

それが小さく聞えるという事はボックスに音圧がかからない様な細工がしてあるか、それとも抵抗が入れてあるかのどちらかで、そのデモは中高音までバッサリ下がっていたらからおそらく抵抗が入れてあったのでしょう。


ただ90年代の前半はまだトレードインスピーカーもまともな物が多くて、ピュアコンはトレードインスピーカーに取り付けて音質をアップするという目的で作られました。

それがトレードインスピーカーがどんどん音が悪くなって来たので2001年から『純正のドアスピーカーにツイーターとピュアコンをプラス』に方針を変えました。



それではなぜ90年代前半に魅力的だったトレードインスピーカーが2000年の前にはこんなに変わってしまったかを検証します。

90年代の半ばにオートバックスがブリヂストンに対してもっとリベートを増やせと圧力をかけたところブリヂストン側は、「そこまでリベートを出したらいい製品は作れません。もしこの条件で売ってもらえないのなら自分たちで販路を作って売ります。」とタイヤ館を作って直販に力を入れたという話が某経済誌に書かれていました。


困ったオートバックスは下がったタイヤの売り上げをリカバーするためにカーオーディオに力を入れるという事になり雛壇と呼ばれる大量展示を行いオーディオメーカーに過度なリベート要求をしたと言われています。


ブリヂストンは過度なリベート要求に応えるといい製品が作れなくなると言っている逆で、このオートバックス対タイヤ館の争いとトレードインスピーカーの音がおかしくなって来た時期はピッタリと一致します。


そしてオーディオメーカーのナカミチもオートバックスの専用モデルを作ったがために会社がガタガタになりました。



ここまで長々と書いて何が言いたいかというと、量販店が純正スピーカー側に細工をしてトレードインスピーカーを売り続ければメーカーも商品を改良しないし、メーカーと販売店は儲かってもうちの店に捨て台詞を吐いて帰る様な不満を持った人を大量に出せばいずれは周りまわって業界全体が売れなくなって来るから自滅につながります。


ある月間の経済誌には以前こんな事が書いてありました。

「カー用品業界は500店舗にもなろうかというチェーンを持っていても本部に商品テストをする部署を持っておらず、メーカーの効能をそのまま信じて店頭に並べている。 本来ならテストしてユーザーにいい物だけを選んで販売して、いくら販売奨励金を詰まれても悪い物は売らないという姿勢がない。 これではいずれ斜陽産業になるだろう。」と。


このブログを多くの量販店の人が見てインチキデモをやめて、メーカーに対してもっといい商品を出せと言えばエンドユーザーにメリットがあって業界も本当の意味で良くなるのではないでしょうか?




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Posted at 2014/12/01 10:39:17

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