今日ご紹介する1台は一昨日の宇部店の作業からホンダのフィット3です。
カロッツェリアのサイバーナビとアルパインのトレードインスピーカーが装着された状態で入庫となって、ベーシックパッケージの取り付けと防振の施工を行ないました。
まずダッシュ脇のアルパインのツイーターを取り外して・・
この位置にピュアディオブランドのATX-25を取り付けました。
ドアにはインナーバッフルを組んだアルパインのミッドが付いていましたが、バッフルごと外して純正スピーカーに戻しました。
せっかくお金を出して買ったトレードインスピーカーを外して、量販店が音が悪いから使い物にならないと言っている純正に戻しましょうという話になると、大体10人中9人の方は怒って帰られます。
そういう意味では10人に1人の大切なお客様です。
実は量販店の多くでは純正スピーカー側に細工をして音を悪くしてトレードインスピーカーを販売しているので、「店で聴いた時は音が良かったのに?」と後で不満になる事が多いのですが、でも「一度純正に戻してから・・」という話を受け入れてもらえない現実もあります。
作業はサイバーナビを一度取り外して、裏に付いているトレードインの細いコードを取り除き、ピュアディオブランドのPSTケーブルに引き替えます。
ナビからの音信号はグローブボックス下のフィット3専用の値のピュアコンに送り、ツイーターとドアスピーカーに送ります。
ドアには外板裏に防振メタルと防振マットを貼り合わせるベーシック防振を行ないますが、フロントドアだけでなくリアドアにも施工を施しました。
更にリアの足元からのロードノイズも防ぐためにフロアマットをめくって、メタル防振を行ないました。
ここからはノイズが入りやすいために既に工場でマットが貼ってありますが、それだけでは十分ではないのでマットの無い部分で鉄板が響く部分をメタルでピンポイントで抑えました。
もう一ヶ所リアのハッチにもベーシック防振を加えました。
以前のフィット3の手順書を見て貼ろうと思ったら、一番響くポイントに今までは無かったベージュの防振材が貼ってあって、「工場であまり効かない材質をここに貼られると・・」と、ちょっと困ってしまいました。
上に貼っても効果が薄いし、その周りに貼り方や材質の組み合わせを変えて、響きのループを断ち切って静かなハッチになりました。
フロントドア⇒リアドア⇒リア足元⇒リアハッチと一回目の入庫ではかなり広範囲の防振を行ないましたが、お客様のご希望でダッシュのメタル防振を追加して・・
Bピラー根元のメタル防振を追加して車全体が静かになりました。
最後にサイバーナビのイコライザーを調整して音を整えたら作業は終了です。
「最初は下地を作るためにとにかく車を静かにしたい。」というご希望でベーシックパッケージに防振たっぷりという作業でしたが、意外とホンダの純正スピーカーはトレードインよりも低音が出て、中音域も芯が太いので高性能ツイーターをプラスしたらとても良い音になります。
実際に自分は走行はしていないのですが、アイドリングで音楽を聴いているだけでも「他のフィット3とは違う!」と分かるぐらい静粛性の高い車に仕上がりました。
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Posted at
2015/11/25 12:11:08