当社の人気商品のベーシックパッケージなどの車種やシステムに合わせて音をコントロール『ピュアコン』のコピー商品が宇部店に持ち込まれたのでご紹介します。
持ち込まれた理由は関西の以前当社とフランチャイズ契約があったショップで買ったが走行中にグローブボックスの下からカタカタ音がするのと、スピーカーからの音が途切れ途切れになる、という事でした。
まずカタカタ音がするというのは中に入っているコイルが接着剤で固めていなくて、それが車が振動するとプラスチックケースに当たって音がしていました。
次に音が途切れるという理由は入力側のオスメスギボシが緩んでいて、引っ張ったら直ぐに抜けてしましました。
ちなみにサウンドピュアディオの正規物はギボシ端子には銀入りハンダで抜けない様にハンダ付けしてあります。
このハンダ付けは車内の高温多湿の状態でケーブルの酸化が進まない様にという理由もあり、ピュアコンで片側6カ所の左右で12カ所と、ケーブル4本で16カ所の合計28カ所行っています。
ちなみにコピー品は端子が金メッキではなく、根元から酸化が進んで色がくすんでいます。
また外付けコイルのMTLのコピー品は工場で機械巻した物がそのままくるんであるだけで・・
正規品は必要なインダクタンスになる様に一個一個手作業で巻き変えて、インシュロックで縛った足の部分にヤスリをかけて平行になる様にしてあります。
コピー品は平たい所に置くと、底面が水平で無いためにガタガタ揺れます。
裏を見るとこんな感じで支持点数も少なく・・
正規物はヤスリで削って平行になった後にテープで水平が失われない様に同じ厚さになる様に花びらの様に巻いてあります。
他には中に使っているコンデンサは当社では全て測定していて、スピーカーや用途に合わせて±5%以内の誤差でも左右がピッタリ合う様に数値が上の物と下の物を選んでいます。
これは1マイクロでも下の方のグループの、そのまた0・989と0・988だけを選んでストックしているところです。
ちなみに100個とか200個で仕入れていて、本当に使いたい値がなかなか見つからない時は、経理の方から「仕入れた個数が多い割に売れた個数が少ないですが。」とチクリと釘を刺されます。
当然コピー品の中のコンデンサーが左右で誤差だらけでした。
これを持ち込まれたお客様のお車は取り付けをやり直して、正規品を付けて音質も大幅に改善されて、喜んで関西に帰られました。
ただ取り付けた時期がフランチャイズ契約していた時期だったので、「コピー品を作っている疑いがあった時点で早く契約を切って欲しかった。」というご指摘も頂き、こちらも「大変ご迷惑をおかけいたしました。」と謝罪をいたしました。
ネットオークション等では当社のピュアコンとコピー品が混在して販売されていたり、正規品でも合うスピーカーがすでに無くなっている型番が出品されていますので、くれぐれもご注意下さい。
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カーオーディオについて | 日記
Posted at
2016/03/04 19:14:23