今日ご紹介する1台は、先日の福岡店の作業からアルファロメオの159ワゴンです。
純正の2DINデッキの状態で入庫となって、ベーシックパッケージの取付と、ベーシック防振の施工のWパッケージの装着を以前して頂いていました。
ツイーターはピュアディオブランドのATX-25です。
今回はドアスピーカーの交換と、防振をもう一面プラスのシステムアップのために2度目の入庫となりました。
ここで前回の純正スピーカーを活かしたベーシックパッケージの時に掲載していなかった写真があったので、改めて掲載させて頂きますと、一般的に音が悪いと言われている純正スピーカーの音が良くなる要因の中にインピーダンスの整合性を良くするという手法があります。
アルファロメオのスピーカーは1・2Kヘルツでは4・0628Ωと理想的なインピーダンスを示していますが・・
400ヘルツまで下げると3・4289Ωと低くなり、そのため電流が他の周波数より流れてしまい、音色は明るくなる傾向にあります。
更に100ヘルツまで下げると今度は4・9537Ωとほぼ5Ωになって、今度は電流が流れにくくなって音色は暗くなる傾向になります。
これはほんの一例で、スピーカーのインピーダンスはそのまま鳴らせば周波数によって上下していて、仮にアンプ付のイコライザーを取り付けてレベルの上下は出来ても音色を整える事は出来ません。
つまり明る過ぎる周波数のレベルを下げても音色はそのままで抑圧されるだけで、音色の暗い周波数のレベルを上げても本来の音楽の音にはなりません。
またスピーカーから耳までの距離が近いか遠くかでも音色が違って聴こえて、それらを補正するためにコイルなどのパーツを交換して音色を整えているのです。
アルファロメオのお客様は前回のベーシックパッケージとベーシック防振の取付でも「かなり音が良くなった!」と喜んでおられましたが、「もっと音が良くなる方法があれば、もう少しグレードを上げたい。」という事でシステムアップで入庫されました。
イタリア車で国産車とドアの構造が違っていたので、ベーシック防振は外板裏ではなくて内側の薄い鉄板に防振メタルを貼っていて、「ボリュームを上げたらドアの中から高音が響く様な音がする。」という余分な鳴きは前回無くなりました。
今回はドアの内貼りの裏にセメントコーティングを行って固めて、内貼り全体からモヤーと聴こえるか聴こえないかの微妙な鳴りを無くしました。
ヨーロッパ車だからドアはしっかりしているだろうと自分も思っていましたが、自分のBMWもドアの内貼りをたたいたらポコポコ音がして、先月施工して効果があったので、自信をもって施工をお勧めしました。
そして純正のドアスピーカーを外して、PSTのケーブルを延長して24金メッキの端子を取り付けて・・
金属リングのレインガードを取り付けたインナーバッフルを製作して、ドアに組み付けました。
ここ数年のゲリラ豪雨はすさまじく、レインガードも長めに取ってマグネットや端子が濡れない様にして、スピーカーの寿命が長くなる様にしています。
取り付けたスピーカーはピュアディオブランドのZSP-LTD15で、ZSPシリーズでもLTD15だけはインナー取付が可能な特性にしてあります。
「これを付けていたら、後から買い換える必要がないから。」と最初から最上級モデルのLTD15を選ばれました。
そして組み立てが終わって音が出る様になったら、スピーカーの銘柄が変わったので、その特性に合わせてグローブボックス下のピュアコンのパーツを交換します。
アルファロメオのドアでLTD15の取付は初めてですから、何度もパーツを交換して、鳴りが一番生音に近くなる様に調整しました。
見た目は入庫した時と同じですが、セメントコーティングによる解像度アップと、スピーカー交換による解像度と音の浮き出し感がアップして、週末の長距離ドライブの前にシステムアップは完成しました。
セメントコーティングは音質アップの他に静粛性アップもして、更に冬場だと断熱効果で冷えが少なくなるので、これからの季節にはピッタリの施工ですよ。
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Posted at
2016/11/13 10:20:52