1990年代に考案したドアの防振加工の一つ『セメントコーティング』は最近人気が高まって来ました。
その理由は年々ドアのプラスティックの質感が落ちて来て、以前に乗っていた車よりも弱くなっているからではないかと思います。
自分は学校を出て少しの間石灰石加工会社に勤めていて、その時に経験から普通の人間よりはセメントに対する知識があります。
自分の母親も60歳までは石灰石の会社に勤めていて、顕微鏡を見ながら成分分析を行っていました。
セメントコーティングを考案した時には母はもう退職していて、「こんな物を作ったから以前勤めていた会社に頼んで調べて欲しい。」と言いましたが、その会社は石灰石を砕いた時の分析をしていて、固まった後の分析は出来ないという事で、固まった後の状態をX線照射して調べる県の施設の担当者を紹介してもらいました。
そんなこんなのセメントコーティングですが、昨日あるお客様とお話していたら、その方の苗字と顔の感じが自分が勤めていた石灰石加工会社の恩師に似ている様な気がして、「お父さんは○○という会社の生産2課におられませんでしたか?」と聞いたら、「何課かは分かりませんが、その会社に勤めていました。」という答えが返って来ました。
「父は会社での事は家では話さなかったので。」と言われていたので、その会社の1課と2課の作っている物の違いや、2課でどういう仕事をされていたのかという話を30分ぐらいしていました。
お父さんはもう10年以上前に亡くなられたそうで、その方が小学生ぐらいの時に自分がお世話になって、その方がお子さんを連れておられる時にお会いした事もあります。
そのお客様にはベーシックパッケージとベーシック防振の他に、前後のドアのセメントコーティングを施工して頂いているのですが、まさかその基礎になっている知識をお父様から教えて頂いていたとは、運命を感じました。
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Posted at
2017/09/01 02:33:26