今日ご紹介する1台は、現在の福岡店の作業から、マツダのロードスターです。
メタルトップのRFで、RFは初めての入庫となって、ベーシックパッケージの取り付けと、ベーシック防振の施工と、セメントコーティングの施工のトリプルパッケージの作業を行ないました。
ロードスターRFは全車マツダコネクト付きのお車で、BOSEサウンドシステム付です。
ヘッドレスト横にBOSEのエンブレムが付いていて、そこでプレミアムサウンド車だと分かります。
ドアスピーカーはCX-3のBOSEサウンド車と同じ物が使われている様に見えました。
ドア内はサービスホールが塞がっていて、密閉度が高いので内側はそのままに、ドアの外板と内張り裏に防振を加えました。
何も貼ってない鉄板裏に防振メタルと防振マットを貼り合わせて、スピーカーのエネルギーが外に漏れるのを防ぎます。
ツルツルの表面の内張り裏は機械を使って粗目を付けて、剥がれ落ちない様にしてからセメントコーティングを行います。
厚い薄いをランダムに作って、振動が通過しない様に塗り込みます。
これは塗って直ぐの写真なのでコーティング材がかなり青みがかっていて、乾燥するとともにどんどん茶色っぽく変化して、強度が増してきます。
内張りを組み付ければ見た目は入庫時のままですが、片ドア2面の防振でドアの開閉音が締まって、スピーカーの音も重みが出て、キレが良くなり、余分な残響が抑えられました。
ロードスターの純正ツイーターはピラーに付いていて、仰角も振り角も理想的ではなくて、かなり反れて聴こえるので、ダッシュにスタンドを使って適切な角度を付けて、ピュアディオブランドのATX-25を取り付けました。
この取り付け位置は角度以外のメリットでは、車の鉄からツイーターのマグネットを遠ざける事で、磁力線が曲がらずにスムーズな高音が再生出来るという利点もあって、この位置が定番となっています。
スピーカー周りの環境が整ったら、車両のBOSEアンプから音信号を取り出して来て、グローブボックス下にMDF板を敷いてピュアコンを通して、純正ドアスピーカーと後付けツイーターに分配します。
マツダのBOSE車は通常のピュアコンとは違う値のピュアコンを入れないと音が合わなくて、最初はCX-3のBOSE車用のピュアコンを入れて聴きましたが、何か今一歩だったので、ロードスターのBOSEサウンドに合わせた専用のピュアコンを新たに開発しました。
文章で書けば簡単そうですが、定休日に一人で出て来て、これまでには無い値のブラックボックスをあらかじめ数種類用意して、それをあれこれ交換して最も生音に近い音色が再生出来る物を選んでいます。
ちなみに今回使ったコイルはとても巻き数の少ない物で、空のボビンに一から手作業で巻き上げて作っています。
ピュアコンの値が決まったら次はマツダコネクトの音調整を行います。
BOSEオーディオパイロットという位相を操作する機能が付いていて、ノーマル状態だとここをオンにすると音が良く聴こえますが、音を改善した後は音がわざとらしくなるので、ここはオフにしました。
またヘッドレストに仕込まれているスピーカーは標準仕様ではフェダーで絞った方が音が良かったのが、BOSE車では鳴らした方が音が良いと、逆の現象が起きました。
それとロードスターはシートとシートの間にCD・DVDプレイヤーが付いており、調整用CDの入れ替えでは前を向いて聴いて、後ろを振り返ってを繰り返して音調整を行いました。
もちろんお客様がお使いのメモリー音原やラジオばどの音も聴いて、総合的に判断して最終的な音決めを行っています。
マツダコネクトでしかもBOSEという限られた条件の中で、ノーマルと比べたらかなりクリアーな中高音で、低音のキレも重みもアップして、個性的なロードスターRFが更に特別な1台に変身しました。
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