最近は毎日4桁シリーズと呼んでいるZで始まる数字4桁で中のコンデンサの値を表記しているピュアコンを作っていて、これまでのユーザーの方の入れ替え用で火曜日も出て来て来て製作しないと需要に間に合わない状態になっています。
その細かいコンデンサの値合わせもさることながら、ハンダ付けの熱の加え方と熱の抜き方で音質が変わるという事は意外と知られていません。
現在は2個のコンデンサを合わせてハンダ付けするのに放熱クリップ6個使用して、コンデンサのフィルニに対して熱で影響が無い様にしています。
熱が加わったら音が荒くなるのは前から分かっていましたが、4桁シリーズを製作するに当たって製造前と製造後の値に微妙に変化があるという事が分かって、これまで以上の熱クリップを行う様になりました。
またハンダ付け後はエアーで急冷却を行っていて、その空気は湿気などが混じらない様に、ハンダ付け場所専用のコンプレッサーを使用しています。
ハンダこては2000年代の初めはまだスイッチで15Wと90Wを切り替えて、それで温度を調整するという方法で、ハンダ付け前にこて先に温度計を当ててから付けるという、非常に効率の悪いやり方をしていました。
今ではデジタルで最初に温度を設定すれば、小手先温度が下がれば自動で目標温度に合わせてくれます。
しかもスイッチを押せばどんどんハンダが送られて来て、左手でハンダを差し込んでいた時に比べると、左手が違う作業で使えるので非常に効率的です。
これがオプション等を加えて10万円程度なので、「自分は10万円のハンダこてを使っています。」というと、どなたも大きくて重いこてを想像されます。
実際にはこんなに小さくて、15W・90W切り替えのハンダこてよりも軽いです。
ただ製作室には大きく重もたいハンダこてみたいな物も存在しています。
これはハンダこてではなくて、基盤に付いているハンダを吸い取る機器です。
温度調整のコードと、吸引するためのチューブの二つ付いたコントローラーがあって、グイグイ基盤のハンダを吸い取ります。
これだけ機械化してもまだ定休日に出て仕事をしないと間に合わず、もし機械化していなかったらもっと効率が悪いんだろうなと思い、2000年代の初めの数千円のハンダこてを使っていた時を考えたらゾッとします。
追伸
熱の加え方と抜き方といえば、ゆで卵の作り方が同じ様な理論で、最初に出来の良い卵を常温にしておいて・・
それから最初3分をやや強火で茹でて、グツグツ沸騰して来たら中火で8分か9分茹でて(卵の大きさで変える)、それから流水で冷やしてと、時間を微妙に変えて美味しいゆで卵作りをしています。
店の裏の休憩室でコンビニのゆで卵と自分が作ったゆで卵を置いていたら、息子がコンビニ製のゆで卵ではなくて自分が作った方ばかりを食べていたのでうれしくなりました。
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