今日ご紹介する1台は、昨日の福岡店の完成車から、日産の新型ノートです。
最近の日産車はACCポジションが付いていないので、マフラー部分をピットから出して、エンジンをかけて音調整を行っています。
新型ノートは上のグレードは最初からディスプレイオーディオ付きで、ノート用に専用のチューンがされています。
今回のスピーカーの特徴はグリルからセンターコーンが目で見える状態になっていて、ツイーターレスでありながら、ディスプレイオーディオの音特性と相まって、リスナーの耳に届いた時には2WAYと同じぐらいの音のレベルになっています。
レベルと言っても音の強さで、聴感上でフラットに近い強さで聴こえていますが、音色的には荒削りな音がしています。
スピーカーはこれまでの日産車と同じデュアルコーンですが、かなり厚めのバッフルが付いていて、グリルギリギリまで前に出ています。
ドアの響きは先代のノートと全く変わっていて、バッサリ落ちている周波数と、そうでない周波数の響きが混在していますが、先代よりはトータルの響きは抑えてあります。
この響きの違いは横に2本通っている防振材で、響きが抑えられているものの、残っている周波数とのギャップがあり、オーディオ的には変な音の聴こえ方がします。
手で各部の響きを確かめながら、高い周波数の減衰をメインに、響きの中心の8カ所をピンポイントで防振を行いました。
外した内張には下の方に小さな吸音フェルトが貼ってあって、最近の車にしては少ない量です。
それとスピーカーグリルに丸いスポンジが貼ってあるのは珍しいですね。
内張は各部をマスキングして、粗目を付けてセメントコーティングの下地を作りました。
意図的に規則性を持たないランダムに厚い薄いを作ってセメントコーティングを行って、重たくならない割に効果的に振動が取れる様に塗りました。
ちょうどドライバーの腕の当たりに縦に格子が付けてあって、これで剛性を増して内張が響かない様にしてあるのが分かります。
先代のノートに比べて音質や静粛性に対してこだわりがあるのが分かりますが、抑えている音域とそうでない音域がある事が、音楽ファンからしたら不満に思われる部分で、あまり音楽に興味が無い人からしてみたら「良くなった!」と思われる改善がしてありました。
後編では電気的な部分をご紹介いたします。
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