今日ご紹介する1台は、本日の宇部店の完成車から、トヨタのランドクルーザープラドです。
マイナーチェンジでディスプレイオーディオになって、画面裏にアンプではなくなって、運転席下に多チャンネルの車両アンプの方式に、駆動方式も変わっていました。
シート下の車両アンプからピュアディオブランドのPSTケーブルで音信号を取り出したのですが、ここが思いがけない接続方法で・・
普通のプレミアムサウンドだと、ドアスピーカーに車両アンプから低音のみを送って・・
ダッシュに別なチャンネルで中高音を送り、ダッシュ上で分配してスコーカーを鳴らす方式が、マイナーチェンジ後のプラドでは、フルレンジの信号でドアスピーカーとツイーターを鳴らして、薄くなった中音をカバーするために別チャンネルのアンプで中音域のみをスコーカーに送るという手法で、純正の状態ではツイーターの下限周波数とスコーカーの上限周波数が重なり、ドアスピーカーの上限周波数とドアスピーカーの下限周波数が重なって、違う向きから同じ周波数が重なるので、互いに薄くキャンセルし合って、スピーカーがの数が多くてアンプのパワーが多い割には体感音圧を感じ難いという状態でした。
そういう状態だったので、これまでのプラドと同じ値のピュアコンを入れても音質は改善出来ず、一からパッケージの開発を行う事になりました。
他には右のスピーカーと左のスピーカーの間に音像が浮くステレオ効果の薄さをカバーするためにセンタースピーカーが付いていて、ここのレベルが強すぎるのでアッテネーター回路で適正レベルに合わせました。
またリアの左サイドにはサブウーファーが付いていて、こちはそのままのレベルで鳴らして、後はフロントのピュアコンの値を変えて、全体のバランスを取りました。
ピュアコンはこんな事もあろうと日頃は使わない値をあらかじめ用意してあって、これまで使った事の無い値を何種類か入れ替えて当りを探りました。
ピュアコンのコイルは純白の3Dプリンターで特別に硬い材質で作った物に、ヨーロッパ製の純度の高い銅線を手作業で巻いた物を使用して、工場で機械巻したコイルでは表現出来ない音を表現させています。
入庫時はかなりトーンコントロールを上げないと音を体感出来なかったのが、多くのスピーカーの音の流れを整理して、スムーズな音の流れにしてトーンが全てセンターでも十分に音楽が楽しめる様に改善されました。
この方式ではかなり苦労をしてマッチングを取りましたが、2・3週後に入庫する予定のレクサスLSのマッチングを取る時は、ここからもう少し複雑にしているはずなので、かなり予習をした感じになっているので、もう少しスムーズに作業を進められると思っています。
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Posted at
2022/02/17 10:52:45