今日ご紹介する1台は、現在の宇部店の作業から、三菱のEKクロスです。
他店でシステムを取り付けられていましたが、一から取り付け直す作業でお預かりしています。
まずは他店でデッドニングされた材料を全て外します。
アルミとブチルゴムが綺麗に剥離していますが、ドアを分解した時点である程度剥離していたので、剥がして行くうちにどんどん分かれて行って、最初から別な材質の様な剥がれ方でした。
また吸音材はデッドニングと呼ばれている材質で、吸音し過ぎて音楽の必要な部分まで台無しにしてしまい、音楽の良い部分もデッドしていました。
素の状態になったフロントドアの外板裏の鉄板に、3種類の防振材と防振メタルを貼り合わせて、ドア全体の響きをスムーズに下げます。
響きの中心を見つけて、その周波数に合った材質を8カ所貼る、ピンポイント防振で心地良い響きに整える、音楽でいう調律の様な防振を行っています。
次にサービスホールを金属シートで塞ぐ防振を行います。
ブチルゴムを含まない金属のみのシートを使い、強度を上げるために重なる部分の芯を作って、音圧を上げながら余分な振動をシャットアウトします。
重ね貼りをしているため切り口が沢山ありますが、全てシリコンでコーキングして、将来剥がれが起こらない様に工夫してあります。
防振作業とは別にグローブボックス下にMDF板を敷いて、ピュアコンを取り付ける段取りを行って、各部からピュアディオブランドのPSTケーブルを引いて来ます。
ダッシュにはメーカー製のツイーター用のケーブルが引かれていましたが、古くなって黒ずんでおり、PSTケーブルのツイーター音域専用のケーブルが末端に24金メッキの端子を付けて引いて来られています。
リアドアにはインナーバッフルを取り付けてトレードインスピーカーが付けてありましたが・・
インナーバッフルはレインガードが無いので、後ろが濡れてスピーカーが傷んでいて、更にデッドニング材のスポンジが水の流れをおかしくして、更にスピーカーを痛めているという状態でした。
よく来店された方から、「防振とデッドニングは同じですよね?」と聞かれる事がありますが、一般的にデッドニングと言われている手法や材質と、ピュアディオの防振は考え方も材質も全く違いますと言っています。
EKクロスの作業はまだ続きます。
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Posted at
2022/12/11 10:24:09