毎週土曜日の夜に山陽小野田市の竜王山の上で行っている351メガヘルツのデジタル簡易無線の伝搬実験は、毎回同じ様な事をしている様でも微妙に機材の組み合わせを変えて、災害時にどうすれば最短の時間で最高の飛距離が出せるかという実験をしています。
いつもは伸縮ポールをタイヤで踏みつける金具に取り付けて、それで固定アンテナを高く上げて飛距離を稼いでいます。
じゃあこれでとこまで飛ぶかというと、東が光市の固定局で、西が直方市の固定局で、飯塚市の固定局は気象状況が悪いとギリギリ届かない気がします。
相手が山の上に登れば、最高で長崎県の雲仙市まで電波が飛んでいます。
そんな実験が先週は雨が降って、長さ95センチの車載アンテナだとだいたい届く場所が2割か3割減って、これでは毎週この時間の運用を楽しみにしておられる方に申し訳ないと考えたのが・・
固定用の第一電波工業の1・8メートル長の350MVHをクロスビーのキャリアに取り付けて運用する方法です。
たまたまこの日は雨は強くても無風だったので、車載アンテナを付けるM型のメスのコネクターに、固定アンテナのメスのM型と繋ぐためにMとMのオス・オスジョイントを入れてダイレクトに取り付けました。
もちろん風が強いとポキッと折れる可能性が大なので、あくまで自己責任ですが。
横に出ている約20センチのラジアル棒は、先に赤いビニールのブッシュを付けて、もし風で倒れても車にキズが入らないための予防です。
この日は司会進行のキー局は女性のヤマグチYL115局で、無線界では若い女性は珍しいので、日ごと出ない人も声がけがあって、2人以上が同時に呼ばれると電波が固まるというか、メータだけ触れて何も声が聞こえないという無音の状態に何度もなりました。
それでも1時間で19局の参加となって、電波が渋滞していなかったらもっと取れたと思いますが、人気局ならではの電波の固着状態でした。
雨が降ったために窓からケーブルを入れる事は避けていて、自分はこの日のために作って来たハンディー機を車載器や固定機風に使うためのセットは次の運用に回す事にしました。
これはコメットのトランシーバーのベース『DEK-500』に、ダイヤモンドの四角の外部スピーカー『P610』を取り付けて、そこに乗る様にアルインコのⅮJ-DPS70の5ワットトランシーバーを取り付けて、アルインコの外部マイク『EMS-62』を取り付けて、充電池を外して車のシガーライターから電源が取れるアダプターが付けてあります。
最初から車載器を買った方が安く付きますが、車載器のDR―DPM60よりもハンディー機の70の方が後から発売されているので受信感度が良く、車載器っぽく使えて最も受信感度が高いという事でこの組合わせを考案しました。
自分の無線の免許は出力200ワットが出せる2級ですが、資格が必要無い351メガヘルツの5ワット送信の無線を普及させる事によって、緊急時の民間の連絡網の確立と、電波の波長が同調する仕組みを知りたいという若者に技術を覚えてもらって、未来の優れた技術者の育成を考えてこの実験を毎週行っています。
ちなみにこの電波を聞いてみたいという方があったら、山陽小野田市の竜王山が見渡せる範囲で、351メガヘルツの24チャンネルで、秘話コードが27144に合致したら受信する事が出来ます。
チャンネルも秘話コード一般に公開しているので誰でも聞けますが、もしロシア軍が自分たちが使っている無線機を持っていたら簡単に内容は傍受出来なかったのに、といつも思っています。
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ドライブ | 日記
Posted at
2023/02/22 18:12:29