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イイね!
2025年07月09日

続・お客様の質問にお答えして 第29話


今月最初のお客様の質問にお答えするシリーズは、まずは最近施工数が増えているフェンダー周りに施工する防振施工です。


現在の宇部店にはフィトクロスターとセレナの2台が入庫して施工を行っているところです。

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ご質問は以前からの施工のドアのセメントコーティングと、フェンダー周りの防振は最初は青白いのがだんだん茶色に変わって来るのが同じで、「同じ材質を使っているのですか?」という質問をかなり頂いています。

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実はフェンダー周りや底面は吹付の塗装に近い材質で、ドアのセメントコーティングは厚くて粘度が高いので完全な別物ですが、ひび割れを起こさない様にするためのつなぎの成分が全く同じ成分のために、この成分の乾燥に伴う化学変化が同じために、同じ様な色の変化となっています。

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ちなみにドア用の材質をスプレーに使うと完全に詰まってしまいます。




次の質問はピュアコンに関してで、ピュアコンはブラックボックスが通常2個で4個並んでいる物とどういう風に動作が違いますか?という問を良く頂きます。

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メインボックスと呼んでいる箱と、後から追加で付ける、またはJU60では必ず付けるツイーター・アシストボックスの2種類があり、動作原理はメインボックスだけでは高音の中音域よりの下の方の音が歪むので、ややレンジを狭めにして鳴らしているのが、ツイーターアシストユニットを取り付ける事でその雑味を取り除いて、本来再生出来る音域幅を余裕を持って再生出来るために、JU60には取り付けないと逆に勿体ないので標準としていて、フロントだけでも大音量で鳴らされたり、ウーファーを加えてそれに合う様にフロントも大き目な音で鳴らす方には是非使って頂きたいユニットです。



もう一つピュアコンについては、これまで何回かのマイナーチェンジを加えて来たメインのブラックボックスは、2006年ぐらいに最初のマイナーチェンジを行って、2015年・2019年・2024年とマイナーチェンジを繰り返して来ていて、そのマイナーチェンジを行う根拠がアーティストさんのお付合いの数が増えると「これで良かったのか?」と疑問が出て来て、写真のボックスは最初の数字が2桁で2番目の数字が3桁で最後のアルファベットが2桁の2015年モデルで、その後最初の数字が3桁となり、アルファベットは3桁に増えています。

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FM福岡で制作していた『サウンドピュアディオプレゼンツ音解(オトトキ)』を放送している時期には毎月何人かのボーカリストとお会いして生の声を聞ける様になって、斉藤和義さんとスキマスイッチの大橋卓弥さんに同じ週にお目にかかった時に、「もう3桁では表現の限界!」と、JU60用に関しては最初の数字を4桁に増やす改善を行いました。

上の写真の表示は30は3・0という意味で、それ以降小数点以下2桁測定精度とパーツの選別精度を上げました。


近年のマイナーチェンジは2019年の後半にサウンドピュアディオはグループ展開をやめて本来の宇部店と福岡店に戻った時に、加盟店があるが上にインピーダンスの低いピュアコンを作らないといけないという必要がなくなって、自分の作りたいボックスが作れるので、インピーダンスを0・2Ωから0・3Ω平均して上げる様にして、ヌケ重視ではなくて艶のある本来の音楽を目指す事が出来る様になりました。

実際にはグループ店では本来使う用途とは違うインピーダンスの低いボックスを使うのが常態化していて、さらにこちらで作ったボックスの中を改造して更にインピーダンスを下げる事をしていて、本来の音楽とは違う独自の良い音を目指していました。

ただインピーダンスのズレは5%・10%ならまだしも、係数が1400と1950という差で、インピーダンス換算で差が1・39倍ですから、40%も音抜けを良くしているので、これはピュアディオの音とは違うサウンドを目指していると言っていいでしょう。


その独自の数字を選ぶ店への供給が無くなると、今度はこれまで出来なかった手間をかけられる様になって、メーカー製のコイルの無酸素銅の線をボビンからほどいて、一から別なボビンに巻き替えるという作業が出来る様になりました。

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このコイルの手巻きに関しては、「なぜ手巻きすると音質が良くなるのですか?」という質問を多く頂きますが理由は2・3あり、1つはメーカー製のボビンは内径が大きくて車から出ている電磁波の影響を受けやすいという事で、内径がかなり小さくなっているのがお分かり頂けるでしょう。

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2つめはコイルを巻くボビンの材質で、メーカー製の硬い材質に比べて、やや柔らかい材質を使ってコイルから出る微弱振動を外に逃がす様にしています。

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3つめはコイルを手作業で巻くと機械巻の様に同じ方向に巻くだけでなく、ムラが出来たらその原因の場所までほどいて戻って、そこから締め直してまたきつく巻くを繰り返して、機械巻では得られない精度のコイルを巻いているからです。

これは誰が巻いても同じ結果が出る訳ではなくて、巻く人間の力量によって変わります。


分かりやすく言えばただ力を入れて巻くのではなく、気を入れて巻くという、常に同じ力がかかっていて、力のムラが無い巻き方という職人技になります。


最後にもう一つピュアコンについてで、市販のネットワークは1つのケースの中にパーツを全て詰め込むので、この様にコイルとコイルが近づいていて、ピュアコンの様にMDFの板の上に一定の距離をおいて取り付けるのでは、見た目はアクリルで透明でカッコよく見えますが、ここまでコイルが接近した状態では音に抑圧感が出てしまうので、メーカーのネットワークは一切使わないという理由の一つになっています。

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過去に書き込んだ事と重複している部分もあったと思いますが、これまで以上に詳しく説明出来ていると思っています。


以上、日々お客様から頂いている質問にお答え致しました。

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Posted at 2025/07/09 12:34:27

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