週に何度も登場するベーシックパッケージですが、ネタを明かせば純正スピーカーにJBLのツイーターを追加してその間にオリジナルのパッシブネットワークを挿入しているだけです。
しかしサウンドピュアディオではパッシブネットワークとは呼ばずに『ピュアコン』という独自の呼び方をしています。
その理由は一般的なネットワークはパーツの値を自由に変えて特性を自由に変えられなかったり、パーツの左右のペアリングがされていなかったりします。
コイルに関しては一度機械巻きしたものを後から巻き変えて精度を上げるという作業をしていますが、今日はコンデンサの精度のお話をします。
サウンドピュアディオではコンデンサは大量に仕入れてきて、その全ての値を精度の高い測定器で測ってからマーキングします。
例えば4・0マイクロと記されているコンデンサも計測すると・・
4・05マイクロだったりします。
少ない方では3・94マイクロのものがあったり・・
これは3・95マイクロです。
たまには4・01マイクロなどの誤差の少ないものもあったりします。
そこで左右のペアリングをきちんとすればこういう組み合わせが出来ますが・・
測定をしなくて表示のすうじだけを信じてそのままパーツを装着すれば左右でこんな誤差が簡単に出てしまいます。
コンデンサはコイルと違って巻き替えで精度を上げるという事が出来ないので、場合によっては使わないコンデンサが沢山出てコストが上がるという事になります。
ペアリングしなくて左右の誤差が多いネットワークを知らず知らずにそのまま使うのか? それとも完全にペアリングされたピュアコンを使うのか?
ここまで説明すると、「マルチアンプで駆動してネットワークを使わなければ誤差は出ないのでは?」と思う方もあるでしょう。
マルチアンプはアンプとスピーカーが直結のために周波数によってインピーダンスが高くなったり低くなったりする部分を平滑化出来ないというデメリットがあります。
またクロスオーバーが4キロヘルツの次が5キロヘルツのものがほとんどで、その間にスピーカーにとってきれいな音が出るポイントがあっても出せません。
パッシブネットワークはコンデンサとコイルの組み合わせでクロスポイントの周波数を決めていますから、棚に微妙に巻き数を変えたコイルが大量にストックしてあって
絶妙な音調整が出来ます。
この刻みはスピーカーが4オームで理想的に動作したとして計算して4キロと5キロの間で31の刻みがある事になりますが、これはあくまで計算上なので公には約30ポイントと言っています。
ただ4キロ以下と5キロ以上を合わせたら刻みは100を超えていて、他のパーツとの組み合わせを含めると可能なクロスポイントの数千になり、以前はパーツのストックから組み合わせ可能な数を計算してカタログに載せていましたが、毎月新しい数値が増えているので組み合わせの数は最近では計算していません。
おそらく市販品で出来る組み合わせではたどり着けないポイントで常にお客様のシステムを完成しているはずです。
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Posted at
2013/10/23 13:04:56