今日ご紹介する1台は先日の福岡店の作業からホンダのインサイトです。
ホンダ純正のインターナビを装着した状態で入庫となって、ベーシックパッケージとドアスピーカーの取り付けを行いました。
まずはボンネットを開けてバッテリーチャージを行います。
出庫時にはフルチャージの状態でいいコンディションで聴いて頂くためです。
次にマスキングしてナビオーディオを抜き取り、裏から直接音信号を取り出します。
今回はドアスピーカーの交換もあるので、ここから取り出した信号はピュアコンを経由して純正とは別配線でドアに送られます。
純正の16センチスピーカーを取り外してJBLのP660の16・5センチユニットを取り付けます。
インナーバッフルを製作してレインガードを取り付けて組み込みました。
次にダッシュ上のツイーターの取り付けを行いますが、純正の位置はガラスの手前にあるために反射が多く、音が荒れるために使用しません。
かなり手前にひいた位置にスタンドを使って前を向けてJBLの外ドームタイプのツイーターを取り付けました。
16・5センチスピーカーを2WAYで使用するというパターンはあまりないのでかなり時間をかけてピュアコンのパーツを交換して音を追い込みます。
通常使っている13センチに比べればサイズが大きい分ほど中高音が薄くなるのですが、そこをミッドのハイエンドの周波数を決定するコイルの巻数を少なくして出にくい音域を伸ばします。
更にインナー取り付けでグリルに中高音がひかかるのでどんどん巻き数を減らして行って、巻を少なくし過ぎて綺麗に再生出来ない音域まで出してしまったらそこから巻き数を増やして最もいい所を見つけます。
P660のミッドのハイエンドを決定するコイルはこんな大きい巻ですからとんでもないドンシャリ音で、ボーカルはかなり薄く高音域は荒いので付属のネットワークは使う事はありません。
昭和の時代は何メーカーは「付属のネットワークはとりあえず音が出ますよという程度の物ですから、お店がいいパーツを使ってその車に合ったネットワークを作って下さい。」と言っていたのが、平成になってしばらくしたら付属のネットワークを使うのが当たり前で、逆にネットワーク部を作り変えたらまるで改造屋みたいな扱いをされています。
仮に改造屋としても、あくまで音楽本来の形を変えたくないから機器側に改造を加えているのです。
コイルの巻数を減らして増やしてを繰り返して最も生音に近いポイントを見つけたらナビオーディオの音調整を行います。
このインターナビはバスとトレブルとバランス・フェダーしか調整が無いのですが、ネットワーク部のピュアコンで音が追い込んであるのでトレブルを1クリック下げた所が一番いいポイントでした。
ナビの音の傾向がかったるい純正スピーカーに合わせてあったので、少し高音が出過ぎだったので1クリック下げた所が実質的なフラットでした。
お客様は音の仕上りにはとても満足して頂きました。
何とお父さんがJBLの往年の名器のスピーカーをお持ちだったそうで、一般的なカーオーディオの音ではない音を求められて当店に来店されたそうです。
それとデモカーにインサイトを持っていて、JBLのエベレストも持っているというのもサウンドピュアディオを選ばれた要因だそうで、その辺を分かって頂けるとは本当にありがたいと感謝しています。
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Posted at
2015/01/11 10:05:04