今日ご紹介する1台は宇部店のデモカーとして購入した新型デミオです。
買って直ぐに宇部店のピットに入っていてあれこれと調査していました。
このクラスの国産車としてはずば抜けた車体の剛性で、ドアの中も余分な響きが少なくてフル防振を行っても防振材の量も少なくてお客様の負担も少なくてすみます。
純正ドアスピーカーをそのまま活かしてダッシュ上にJBLの外ドームツイーターを取り付けて、グローブボックス下にピュアコンを仕込んでベーシックパッケージの取り付けを行いました。
基本的に先に発売されたアクセラのパッケージに少し手を加えて新型デミオのベーシックパッケージは完成したのですが・・
外見は全く変わらないものの、アクセラに比べてスピーカーとアンプ部とプリ部に
コストダウンが図られていてスコーン!と気持ちいいベーシックの音がしません。
専務から「これではマツダの工場のお客さんのデモ出来ない。」と福岡店に返されて、福岡店のピットで仕事の合間にコツコツと調査・開発を行っていました。
そこでどうにかアクセラレベルの音にならないかと知恵を絞っていたら、マツダコネクトの音調整のフェダーを動かすと音が痩せるというかよじれるというか、変な感じになるのに気付きました。
結局フェダーをセンターから動かさないのが一番いいのですが、でもリアドアのスピーカーの音が斜め後ろから耳に入って来るのも不自然です。
そこでちょうどいいレベルになる様に外部のアッテネーター回路を入れてフェダーをセンターで適切レベルに合わせました。
レベルが下がっただけでなく純正スピーカーの軽くて明るすぎる音に重みが加わって聴き易くなりました。
ただそうするとフロントの純正スピーカーもリアと同じなので前の軽さと明るさが目立ってしまい、そこで重みを持たすためにJBLのGXシリーズの16・5センチスピーカーに交換して全体のバランスを取りました。
GXシリーズの16・5センチはセパレートで15000円の物とコアキシャルで10000円の物と2種類ですが、コスト的にはセパレートを付属の19ミリツイーターを使えばコストダウンが可能ですが、やはり19ミリは役不足なのでコアキシャルのセンターのツイーターを鳴らなくしてミッドとして使用しました。
純正のドアスピーカーはやはりアクセラとは別物で、アクセラなら交換するメリットがないものの、デミオではローエンドが伸びて中音域もハリが出ました。
しかしそれはそれで困った事が起きて、マツダコネクトのトーン調整が1クリック動かすと出したいレベルを過ぎてしまい、上げたり下げたりしてどちらかで妥協しようと思っても大すぎたり足らなかったりで不満が出て、「アクセラの時はこんなに困らなかったのに。」とコストダウンしたマツダを恨みました。
結局ピュアコンの調整パーツを増やしてあれこれ組み合わせを変えて音を追い込んで、1クリックの中間の音を出せる様にして新型アクセラのベーシックパッケージレベルの音に改善しました。
通常のベーシックパッケージが4ピース構造なのに対して新型デミオでは8ピース構造になっていて、更にフロントのドアスピーカーの交換がプラスされているのでそれなりの値段になっていますが、ベースの弱点を完全に克服したお買い得なパッケージになっています。
新型デミオの純正オーディオのコストダウンには本当に泣かされて、「実車を買っていたからお客様に迷惑をかけずにすんだ。」と胸をなで下ろしています。
このブログの中ではやたらアクセラの音との比較が取り上げましたが、これから人気が急上昇するであろうCX-3はデミオベースですが、資料で見る限りどうもオーディオはアクセラと共通になっているみたいです。
デミオ&CX-3用のデモが出来ると思っていたのがデミオだけみたいですね。
札幌店では新型デミオのお客様の車を一度出庫していましたが、自社のデミオで時間をかけてデーターを取り直したので、もう一度入庫してパッケージの内容を修正させて頂きます。
札幌店の野田君は自分でもあともう一歩が出せずにいて、「本当に実車を買ってデーターを出してもらったから助かりました。」と言っていました。
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Posted at
2015/03/05 10:32:31