今日ご紹介する1台は先日の宇部店の作業からVWのゴルフⅦです。
異型パネルの専用ナビオーディオ付きの状態で入庫となって、ベーシックパッケージの取り付けとベーシック防振の施工を行ないました。
ゴルフⅦの純正ドアスピーカーはシールドでは無いタイプの大きめのマグネットが付いていて、その大きさは背面の開口部を最大に活かせる作りになっています。
表面には6ヶ所のゴムのポイントが付いていて、これで音に重みを持たせていて、深みのある音になっています。
先月聞いた話ですが、あるメーカーの社員がゴルフⅦを買ってトレードインスピーカーを取り付けたそうですが、逆に純正の方がバランスが良かったという事でした。
ドアスピーカーは量・質共に評判が良いのですが、ゴルフⅦのユーザーの方で不満に思われるのがピラーの根元の横を向いたツイーターです。
高音は繊細なので向きとグリルのヌケとユニットの質感で大きくイメージが変わり、長距離ドライブではどうしても気になる部分です。
ダッシュボード上にスタンドを使って適切な角度を付けたピュアディオブランドのATX-25を使って不満に思われる要素を改善します。
純正のドアスピーカーとピュアディオツイーターはグローブボックス下のピュアコンで音のバランスを取ります。
それぞれの再生周波数幅の決定と、インピーダンスのコントロールを行なっています。
インピーダンスのコントロールと言ってもピンと来ない方も多いと思いますが、ナビオーディオのパワーアンプからスピーカーに信号を送るのに、送りと受けのバランスを取ってパワーが理想的にスピーカーで消費される様にマッチングを取る事で、少ないパワーでも体感量が増えるのでインピーダンスの整合性は重要です。
ゴルフⅦのパワーアンプはグローブボックス内のプレイヤー部の後ろに付いています。
ピュアコンがグローブボックス下だから簡単に上から下に送れそうなものですが、実は見た目に反して作業に時間がかかります。
次にドアの内張りを外してベーシック防振の施工を行ないます。
最近のフォルクスワーゲンの車はスピーカー裏とサービスホールのプラスチックとドアポケットの3ヶ所に防振メタルと防振マットを組み合わせて貼っています。
使っている量は国産車と同じなので料金は同じでです。
ゴルフⅦのパッケージを開発した時は放送関係者の方のゴルフⅦを使って行なって、放送局から約1時間を自分が運転して宇部店まで帰り、途中高速道路も走って、どこからのノイズが気になるか確かめました。
走行してどうしても気になったのがドアポケットのプラスチックの薄い部分の僅かな鳴きで、パッケージでは防振メタルを片ドア2枚をドアポケットの裏に貼っています。
鉄板の剛性が国産車に比べて高い分ほどプラスチックの弱い部分は気になりますね。
実走行して考案した防振のパッケージなので多くのお客様に満足して頂いています。
そして全ての組み立てが終わったらレコーディングミキサーをイメージした3バンドのトーンコントロールの調整・・ と言いたいところですが、ゴルフⅦのパッケージは完成度が高いのでフラットで十分に音楽が正確な音色で楽しめます。
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Posted at
2015/07/05 13:31:14