今日ご紹介する1台は先日の宇部店の作業からホンダのオデッセイです。
既にシステムを取り付けられているお車ですが、防振作業をプラスするために再入庫となりました。
フロントのフェンダーの内側のプラスチックのアーチを取り外してメタル防振を行ないました。
これは他の車種のアーチですが、指でプラスチックをはじいて響きの中心をマーキングしてその場所にメタルを貼って響きを抑え、車内にロードノイズが入るのを防ぎます。
通常は完成するとこんな風に仕上がります。
ただ現行のオデッセイのアーチは車内に向いている方にフェルトが貼ってあります。
これはフェルトを貼らなかったらここから強いロードノイズが入るという事です。
そのフェルトを一度外して、プラスチック面の防振メタルを貼って再びフェルトを貼ります。
これで車内へのロードノイズはかなり減りました。
響きの中心に貼って振動を抑える防振メタルは複雑な多重構造をしていますが、カタログに載っている写真では円を十字に切って4枚に分割した形状です。
最初はこの1回のプレスで4枚取れる方式で1日に5回プレスの20枚生産で間に合っていましたが、途中で需要が増えてきて間に合わず、冶具を長方形に作り変えて製品は今の正方形にして、1プレスで8枚取れるように改善しました。
これで一日の生産数が倍になって、今の3店舗の需要に合わせています。
このメタルの効果にはまったお客様からは、「もっと他に貼る所はないですか?」と聞かれる様になります。
先日ベンツのCクラスのお客様がドアに貼って効果があったからとフェンダー内に貼れないかということで調査したのですが・・
内側の鉄がガッチリしていて貼っても効果が得られないだろうという事で施工を諦めました。
基本は指ではじいてビンビン響く所の中心に貼る事で振動を抑えるという使い方なので、全く響かない所には貼っても効果が無いので貼りませんでした。
追伸
今回は気が付いたらオデッセイの作業が終わっていて、写真を撮り損ねた所が多々あり枚数が少ないので、代わりにピットの普通写らない部分をご紹介します。
これはピットの隅の方にある通称ハンダのプールです。
デジタルで温度管理してあって、375度設定が現状375度になっているという表示です。
ハンダ槽2号となっていますが、1号もあり交互に使っています。
ハンダ小手だと太いケーブルでムラが出るので、ハンダの解けたプールに浸けて付いたハンダの余分な部分を「エイッ!」と遠心力で床に叩きつけて除きます。
この作業で右の靴が銀のラメが付く事があって、作業の後に宇部駅から山陽本線に乗って新幹線に乗り換えて移動しようと思ったら列車内で向かいの女子高生に笑われてしまいました。
片側だけラメの靴を履いていたらちょっと変なおじさんですよね。
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Posted at
2015/07/30 10:39:13