店頭で大手メーカーのパワーアンプと聴き比べて好評のピュアディオチューンのパワーアンプですが、これをベースモデルからチューンするのに1台あたり一日かかっています。
まずベースのモデルが従来なら4万から5万円で売る物を極端なコストダウンをしているためにハンダが荒くて、とりあえず音は出ているもののガサガサした音がしていて、従来のモデルの様な音にするために手を入れています。
ただあまりにハンダが荒くてしかも量がドッサリ使ってある基盤は最初の検査ではじいて、当たりの良い基盤のみを使ってチューニングモデルを使っています。
そのためフロント用の2CHアンプでは入力段と出力段の2枚基盤から当たりの良いもの選んで使っているので上下の基盤の製造番号がほぼ別な状態になっています。
入力段に対して出力段の方がはじかれる基盤が多いので、入力段の基盤が余り気味です。
まずは選りすぐった出力段基盤の安いハンダの部分を吸い取って高いハンダを差し込んで、外した白い丸の中のパーツを隣の大き目の高いパーツに入れ替えて音質を上げます。
交換しただけでなく、プラスをハンダ付けして冷却して、マイナスをハンダ付けして冷却してを繰り返すのでとてつもない時間がかかります。
更に入力段の基盤もパーツを取り外して、同じく冷却をかけながらハンダ付けをして行きます。
細かい部分の安いハンダも吸い取って高級なハンダに差し替えますが、その時も他の部品に影響が出ない様に冷却をかけながら作業をしているので1台チューンするのに丸々一日かかっているのです。
一昨日フロント用の2CHアンプをチューンしたら、昨日はサブウーファー用のモノラルアンプの作業を行いました。
2CHアンプの2枚基盤に対してこちらはそれを2枚横長につないだ様な基盤で、こちらは2CHアンプに比べてハンダ付けのやり直し個所が多く、ちょっと何ヶ所か数えようと思ったら50ヶ所で目が疲れたのでやめて、その時で後2倍ぐらいの個所があったのでざっと150箇所ぐらいでしょうか?
2枚基盤の方が途中で一回置いてとか、他に用事があったら2日に分けて作業するとか出来ますが、こちらは一日で一気に仕上げないと逆に効率が悪くなりそうです。
部分的にパーツも大きくて性能の良い物に交換して、全てのハンダ付け個所で冷却を行なって、熱の影響で性能が劣化するのを防いでいます。
モノラルアンプは白い丸の中のパーツを外して左のパーツに交換して、ウーファーの音のキレが良くなって、透明感のある低音と言えばいいのでしょうか、クオリティーが向上しました。
元々は趣味で自分の車に付けようと思っていた物が、店頭で鳴らしていたら評判が良くて次から次に売れて、今回の製品はやっと自分の車に付ける事が出来ました。
従来の推奨アンプと音色があまり変わらない事を確かめた後に、今までアナログのダイヤル式のイコライザーやチャンネルディバイダーを使っていたのが、よいよ商品が無くなって来たのでパソコンをつないで調整するデジタル式のプロセッサーに交換しました。
今までも何度かデジタルのプロセッサーを取り付けたのですが、どうしてもデジタルぽく冷たい音で、直ぐにまたアナログプロセッサーに戻していたのですが、今回テストした製品は今までに比べたらデジタルの嫌な部分が少ないので、「これなら使える!」とそのまま装着しています。
それ以上に気になるのが極端な充電制御によるバグりで、今回のプロセッサーは今のところバグりが出ておらず、これが1ヶ月大丈夫だったら販売しようと思っています。
それとピュアディオチューンのアンプは充電制御の車に合わせて消費電力の少ない物を選んでチューンしていますが、製造番号の所に『EV』と書いてあるのは『電気自動車でも大丈夫』という意味かな?と思いました。
ただノーマルでは音ががさつで聴く気になれないのですが、これが最初から4万5千円の値付けで、昔の様なしっかりした物ならチューニングなどせずにそのまま使用したのですが、何故か極端なコストダウンがしてあるために中身を見たら手を入れたくなります。
他のメーカーでも何か良い物は無いかと探していますが、電気の食いすぎやクセが付いていてプロ機っぽい音が出なかったりで、仕方なく1日かけてチューンしています。
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Posted at
2015/12/11 12:11:41