少年ジャンプで連載されているこち亀こと『こちら葛飾区亀有公園前派出所』ですが、たまにコンビニで単行本を見つけると買って読んでいます。
その中で主人公の両津勘吉が知り合いが売れなくて困っている商売を助けるという話が出てきますが、これが結構顧客心理の的を得ていて、「なかなか面白い!」と思いながら読んでいます。
不思議と両津勘吉が絡むと大ヒットして、ただ欲をかき過ぎて最後には在庫大量にが余ったり、お客さんから苦情が殺到したりとマンガなのでオチがあります。
でもこのパターンは『ピークトレンドとダウントレンド』という典型的なビジネスパターンで、ピークトレンドで売れている時に脇が甘いとダウントレンドが起きて、一度ダウントレンドが始まるとなかなか止める事が出来ず、場合によってはその業種が終わるという事になりかねません。
自分は若い頃に運悪くピークトレンドからダウントレンドに突入した業種を3つ渡り歩いて今の仕事をしていますが、ピークトレンドの時に前任者がいい加減な事をしているから自分の手に負えず、結局辞めて他に行ったらまた同じ様な状態で、これを3回続けたら「ピークトレンドは怖いもの!」という感覚が体に叩き込まれました。
今でも売れている時が一番用心しないといけないという気持ちは変わらず、その若い時に体験した様な事がこち亀の中で繰り広げられていて、「マンガだから笑えるけど、これが実際だと笑えない。」と思いながら、ヒヤヒヤしながら読んでいます。
ただ作者の人のヒットの法則を掴んでいるアイデアにはいつも感心して、ある意味読み方を変えたらビジネスの手本として使えると思って、コンビニで見つけた時は必ず買う様にしています。
「欲をかき過ぎなければいいのに。」と毎回思いながら読んでいますが、昔の言葉で言えば『勝って兜の緒を締めよ!』という事ですね。
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Posted at
2016/03/15 07:13:22