今日ご紹介する1台は、昨日の宇部店の作業から、スバルのフォレスターです。
何と遥々京都府から起こしになりました。
山下達郎さんの大ファンの方で、サンデーソングブックは毎週欠かさず録音されていて、大阪・神戸・名古屋までコンサートに足を運ばれているというぐらい好きと言われていました。
そんなサンデーソングブックの中でもCMしているダイヤトーンのサウンドナビのスバル純正の100リミテッドを購入されて聴かれていたのですが、なかなかコンサートの様な音にならないという事で、ネットであれこれとセッティングの情報を探していたら、井川ブログの「サウンドナビの調整機能はほとんどオフにした方がいい。」という書き込みを見つけられたそうです。
入庫された時はタイムアライメントを切って、必要最小限の機能の調整である程度まではコンサートの時の音には近づけてはあったのですが、やはりノーマルの限界で、宇部店で取り付けをされるために土曜日の深夜0時に京都を出られて、途中仮眠を取られながら移動されて、午前中には宇部に付く事が出来ました。
ご希望はベーシックパッケージとベーシック防振のWパッケージに加えて、ドアの防振をもう1層加えたいという事で、サービスホールを塞ぐ防振かセメントコーティングかはこちらにお任せの状態でした。
ただ納期は当日の夜7時までの予定で、普通だとセメントコーティングは乾くのに時間がかかるから出来ないところですが・・
昨日位暑いと軒下での自然乾燥でも夕方5時ぐらいのには乾くだろうからという事で、この季節限定の日帰りでセメントコーティングまで行ないました。
まずドアの内張りを外して、裏のプラスチックが光ってツルツルのところを下処理して粗目を付けて、セメントがはがれない様にします。
次にセメントコート剤を厚い薄いをランダムに作りながら塗っていき、振動が通過しない様に仕上げます。
内張りを外したドアの外板裏には振動を抑えるために白い防振マットが貼ってあり、それでも取れない振動を防振メタルと防振マットを貼り合わせて取ります。
フォレスターはドアに16センチの低音用スピーカーと、ダッシュの上に中高音用のスコーカーがありますが、この位置はグリルで音がひかかるのと、ガラスで音が反射するので中音のみの再生にして、ツイーター用のPSTケーブルを別にひいてきて・・
ダッシュにピュアディオブランドのATX-25ツイーターを取り付けました。
今回は写真を撮り忘れましたが、先日の福岡店のフォラスターの作業の写真から、純正スコーカーのノーマルフィルターを高性能なフィルターに換えた写真で、スコーカーの音が良くなるというのをイメージして下さい。
(接続や値の肝になる部分は隠してあります)
グローブボックス下に設置したピュアコンでドアスピーカーとスコーカーとツイーターの周波数幅とインピーダンスを調整して3WAYに分配します。
基本的に現行フォレスター専用の値のユニットを取り付けますが、先週のパナソニックナビと違ってサウンドナビは高音のヌケが違うので、ツイーターレベルは今回変えた物を取り付けています。
夕方にセメントコーティングが乾いて、ドアの内張りを組み付けたら音を鳴らして調整に入ります。
以前のモデルと違ってサウンドセッティングに入る場所が変わっていました。
調整機能の項目のオン・オフを繰り返して、音がわざとらしくなる機能は使わずに、必要最小限の調整を行います。
サウンドナビの音は60⇒80⇒90⇒100とモデルが変わるごとにえぐい感じが無くなって来ていて、60とか80は同じオレンジジュースでも濃縮還元タイプのしつこい味的な鳴り方だったので、かなりスッキリして来ています。
自分がサウンドナビについて否定的なのが、こういった昭和の時代にあった『試作品レベルの商品を平気でユーザーに販売する』という姿勢に対してで、「何で最初から100のレベルで販売しなかったの?」と思い、80と90を1台も販売しなかった事が正解だったと安心しました。
そうは言ってもサウンドナビの調整では今までのセッティングとは変わって来ているので、時間をかけて何度も調整しました。
一番困るのは調整画面で良い音と思っても、通常画面に戻すと全く同じ音ではなくて、微妙に音が違って聴こえるという部分です。
そのためこの画面の戻した時に最高の音になる様に、『この後にこのぐらい変わる』という事を前提にセッティングを何度も行ないました。
お客様は取り付けの間は代車で美祢市と長門市を観光されて、仕上がりの少し前に宇部店へ着かれていて、車の清掃の前に少し音を聴いて頂きました。
山下達郎さんのコンサートに何度も足を運ばれているので、自分がファンクラブ選考予約の少し後ろの放送関係者用の席で聴いた音をイメージしてセッティングしていて、同じ空間で聴いた事がある人間ならではのツボを押さえたセッティングだと思います。
お客様には音の良さに加えて空間の作り方にも非常に喜ばれて、「山口まで足を運んで良かった!」と言われていました。
関西には有名店が沢山ありますが、そこと違うのは多くのコンサートに足を運んでいるという所と、フォレスターこそ買っていないものの、同じスピーカーが付いているXVを買って時間をかけて実験して、マグネットが大きいとかフレームがしっかりしているとか見かけの理由だけで音のクセを無視してスピーカーを選ぶ訳でもなく、年間に何度もスタジオのプロ用の機材の音に触れるなど、それらの体験からサウンドピュアディオではないと表現出来ない音があるからこそ、遠くから足を運んで頂いています。
近くにお店がなくてご迷惑をおかけしておりますが、遠方よりのご来店、本当にありがとうございました。
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Posted at
2016/08/07 10:58:35