先日宇部店にJBLの商品がダンボール箱5つで届きました。
2箱は25センチサブウーファー4個で、残りの3箱は8・7センチと13センチスピーカーと、フロント用の2チャンネルアンプが5台です。
このアンプはピュアディオチューンのベースになっていますが・・
基盤のハンダが安くてくすんでいる物を使用していて、音質的には良いとは言えません。
このハンダを取って高い物に挿し変えて、部分的にパーツを高性能な物に交換すると音質がアップします。
しかし中にはこれでもか!というぐらいベタベタに大量のハンダが使ってあって、時間をかけて取り除くとその時の熱量で高価なパーツがだめになってしまい、当たりの良い基盤を見つけてそれをベースにしないとチューニングした高性能のアンプが出来ません。
基盤は入力段と出力段の2枚があり、出力段にベタベタハンダの物があり、それを選別した上でチューンすると1台当たりのコストがかなりかかります。
おそらく5台から当たりの良い部分を選んで2台ぐらいしか出来ないのかな?と思っていますが、良い部分を集めてチューンしたアンプは格上のA900と聴き比べても勝る部分が多く、他店でA900を購入しておられた方で買いかえられた方もあります。
音は良いがベースが安いモデルなのでイメージが悪く、更に手間がかかり過ぎるという理由から以前からチューニング販売をやめたいと言っていたのですが、この価格帯でちょうど良いモデルが無い事から経理から嫌みを言われながら作り続けて来ました。
このチューニングモデルのちょうど2万円アップでJBLからGTRシリーズのアンプが発売されて、それをBMW3シリーズのデモカーに取り付けて販売しようとしていたのですが、「以前のモデルの方が音のヌケがいいし、GTRにはいらない機能が付いていてその分値段が高い。」とご指摘を頂いたので、「また経理と揉めながらチューニング作らないといけない。」と思いながら5台から2台を作りました。
(現在3シリーズのデモカーはGTRアンプを外してチューニングアンプに変えています)
ただ5台から2台を作ったといっても、入力段の小さい基盤はチューニングに耐えられるスッキリハンダの物が残っていて、これをノーマルのアンプの入力基盤と交換したら・・
入力段のみチューンの『ライトチューンモデル』となりました。
これならコストが安く上がり、入力段の改善でザラザラ感が減って、これなら税抜き2万円台で販売する事が出来ます。
まだ試作品が1台しかなく、もう2台製作してピュアディオ3店舗全てに行き渡る様にして、多くの方に試聴して頂いてから最終的に販売するかどうかを決定します。
ピュアディオではこれまでも試作品をお客様に試聴して頂いて、販売するかどうかを決めていて、ISP-130とZSP-LTD15との中間モデルは多くの方から「中途半端なので2モデルでいい。」という評価を頂いて試作品のみで量産は行ないませんでした。
お客様の要望で多いのは、「以前は艶のあるモデルがあったのに、最近の製品ってどこか長く聴くと疲れそうな物ばかりですよね。」という事で、もしメーカー品で無いのなら一から作るか、チューニングの方が割安であれな市販品をチューンするかで、今考えたら80年代の終わりから90年代の初めは手作りで生産効率を考えなくて、味のある製品が多かったなと思い出します。
音源がデジタルになって高音のロスが無くなったからこそ、アナログ部分でザラザラ・カサカサを無くさないと、音楽の良い所が伝わらないと自分は考えています。
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Posted at
2016/11/14 15:58:31