今日ご紹介する1台は、先日の宇部店の作業からスバルのBRZです。
最初付いていた2DINデッキをアルパインの1DINデッキに交換して、ベーシックパッケージの取り付けと、ベーシック防振の施工のWパッケージの作業を行いました。
BRZのベーシックパッケージの取り付けはこれまで何台も行って来ましたが、今回はダッシュ上にスコーカーが入っている8スピーカー車の取り付けでした。
スコーカー以外の追加部分ではドアの16センチスピーカーに車両アンプが通っていて、デッキのスピーカー出力から内蔵のハイローコンバーターでレベルダウンした後に増幅するブースター方式のアンプが見えない部分に付いています。
8スピーカーのうちのダッシュのツイーターは鳴らなくして、ピュアディオブランドのATX-25をダッシュ上に取り付けます。
純正のツイターはスコーカーよりも内側に付いていて、左右の差を感じやすい高音をなぜ内側から鳴らすのか、訳が分からないマウント位置です。
おそらくボーカルが正面から聴こえやすいからこの位置を選んだのでしょうが、それは限りなくモノラルに近いまとまった音でしょう。
デッキの真裏にはピュアディオブランドのPSTケーブルをひいてきて、ピュアコンまでとピュアコンからツイーターまではこの太い配線でつないでいます。
Wパッケージの作業なので、ドアの内張りを外して、外板裏に防振メタルと防振マットを貼り合せるベーシック防振の施工を行ないました。
全ての組み立てが終わったら音を鳴らして、BRZの8スピーカーは初めてだったので、ピュアコンのユニットの組み合わせを探り出します。
グローブボックス下のブラックボックスとコイルの組み合わせを何度も変えて行き、音を徐々に追い込みます。
数えてみたらATX-25用のブラックボックスだけで12種類もあって、この中からダッシュのスコーカーともっともつながりの良いボックスを探します。
この中身の違いは周波数レンジの広い狭いの他に、コイルとコンデンサの比率を変えてインピーダンスの普通・低い・高いに分類されていて、レンジが横方向のコントロールならインピーダンスは縦方向のコントロールで、イコライザーでは変えられない音色の表現を変える事が出来ます。
ブラックボックスの外に取り付けるコイルは、巻きの少ない4マイクロから・・
かなり巻きの多い300番台まで延々と交換し続けて、最もつながりの良い値を探します。
こちらはドアスピーカーとスコーカーの周波数レンジを決めるための物です。
一度は良いマッチングを見つけたのですが、ドアの16センチスピーカーにつながっているブースターアンプの音が低音が出すぎてわざとらしく、更に歪っぽいのでデッキの内蔵アンプでフロント3WAYを全て鳴らす事にして、もう一度マッチングを取り直しました。
ブースターアンプの歪みぽい音が無くなってスッキリしたら、今度はリアサイドの小型スピーカーの音を広げている部分がわざとらしく聴こえてしまい、一度はリアを含んでマッチングを取ったのを、3度目の正直と言うか、3回目のマッチングに調整して、フロント3WAYのみのスッキリして長時間聴いても疲れないサウンドを表現する事にしました。
このスピーカーはフロント振動版が前に出ている時に引きにかけていて、すごく広がりを感じるものの、わざとらしく長時間聴くと疲れを感じました。
同じBRZでもスピーカー構成が違えばピュアコンのマッチングは全く別で、組み合わせは新たに開発という形を取って、お客様には納車の時間を3時間後にして頂きました。
入庫前の音にはとても不満を持っておられて、「今までの車はこんなに音が悪くなかったのに。」と言われていて、その原因は耳の錯覚を利用する様なわざとらしい音が耳になじまず、長時間聴くと聴き疲れすると感じられたのでしょう。
ブースターアンプとリアスピーカーを使わないセッティングにはとても満足して頂きました。
今回はとても時間がかかりましたが、もし次にBRZや86の8スピーカー車が入庫したら、今回のデーターを元に1日で作業を終了する事が出来ます。
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Posted at
2016/12/05 11:42:32