今日ご紹介する1台は、昨日の福岡店の作業から、メルセデスベンツの205型のCクラス・ワゴンです。
全車大型のディスプレイ付の専用ナビ付で、ベーシックパッケージの取付けと、ベーシック防振の施工と、ドアスピーカーの交換を行いました。
204型のCクラスはドア下に16センチだったのが、205型からは上部に9センチスピーカーとなり、グローブボックス下に16センチのウーファーが1個付いている3D構成でフロントは鳴っています。
まずはドアの内貼りを外して、内貼り側に取付けてある純正スピーカーを取り外して・・
JBLのGX302のコアキシャルのツイーターをカットした物を取付けます。
一つ上のGTOシリーズはこれよりもマグネットが大きくて、後ろに行く空気の流れが悪いために、なぜか下のシリーズのGXの方が音が滑らかで、値段が安い方が音が良いという変な現象が起きるドアです。
この車はサービスホールが全てインナーパネルで覆われていて、内貼りとインナーパネルの狭い空間で音を鳴らす様になります。
インナーパネルのプラスチックの響き安い部分には防振メタルを貼って、余分な響きを無くして音質アップと、外からのロードノイズの進入を防いでいます。
それと今回は純正ドア配線を使わずに、PSTケーブルを車内から別にひいて来ています。
内張りを組み付けたらGX302がグリルから透けて見えますが、ご覧の様に8・7センチでもコーン全体が見えるのがギリギリで、ここに10センチのユニットを入れれば端の方が穴の無い部分で反射して、音が詰まった様な感じで聴こえるので、あえて10センチを使うのを避けています。
ナビオーディオのデッキ部分は一度取り外して、裏から音信号を取り出して、PSTケーブルでグローブボックス下までひきます。
グローブボックス下にはMDF板を敷いてピュアコンのパーツ群を取付けますが、205型ベンツはこの上の方にウーファーが入っているので、MDF板の周りに磁気シールドがしてあります。
ピュアコンからツイーター配線をダッシュまでひいて、ダッシュの上には両面テープが仮に貼ってあって、ダッシュの油分を吸い取っています。
そしてスタンドを使って角度を付けて、以前のお車でお使いだったJBLの508型ツイーターを移設して取付けました。
205型でATX-25ツイーターのデーターはありますが、508ツイーターは初めてなので、あれこれとパーツをはめ替えて良い組合せを探りました。
それと普通はコイルが2つ並んでいる部分に、モノラルのウーファーの上限周波数を決めるコイルもあって、今回は3つ並んでいます。
何度もパーツの交換を繰り返して、最も生音に近い組合せが見つかって、Cクラスワゴンはピットから外に出して、納車の準備に入りました。
このCクラスは指定ナンバーで801が付けてあって、こういう場合はピュアディオのデモカーが801を付けているから801にしたか、自宅にB&Wの801型スピーカーを持っておられるかなのですが、こちらのお客様は801型スピーカーをお持ちの方で、ドアスピーカーがわずか6000円のGX302を使うという事にはとても不安に思われていました。
しかし仕上がった音を聴かれたお客様は、「本当に6000円のスピーカーを使ってこの音?」と、価格と出て来る音の差に驚かれていました。
ただし、周辺パーツにはコストがかかっているので、ただ6000円のスピーカーを鳴らすのとは訳が違いますが、ツイーターは以前のお車でお使いだった物を移設して来ているので、出費の割にはかなり良い音に仕上がっています。
ピュアディオでも音の基準にしている801型スピーカーをお持ちなので、音についてはかなりこだわりのある方ですが、純正オーディオの3トーンの一か所1クリック動かしただけで音が荒くなるという現象は直ぐにお分かり頂けました。
プレミアム系サウンドの車だとプリの性能が違うので動かしても大丈夫なのですが、標準オーディオではここを動かすと極端に生音から外れてしまいます。
井川ブログで書かれている事は全て本当だという事を実感して頂いて、とても喜んで帰られました。
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Posted at
2017/09/03 10:59:43