ドア防振の事をカーオーディオ業界ではデッドニングと呼んでいますが、サウンドピュアディオでドア防振という表現をしていて、デッドニングとは呼んでいません。
理由はデッド=殺すという縁起が悪い言葉なのと、確かに振動を殺すから意味的には合っていても、変な振動の殺し方をすると音楽性まで殺してしまって、本来の音楽の良いところが伝わらない施工がデッドニングというイメージがあって、ピュアディオ防振と他店のデッドニングを同じグループにされたくないという気持ちからあえてドア防振という表現をしています。
その防振の方向性はなるべくドアを重たくしないで、振動は極力落とすという部分と、普通の防振材では取れない高い周波数の響きを取るという独自のやり方があります。
その一つの従来の防振材では取れない高い周波数の響きを取るという部分では、防振メタルと呼んでいる多重構造の金属の貼り合わせの防振材を思い付いた時は、助手席にあるボーカリストの方を乗せて福岡市内を移動している時に本人がCDの音に合わせてついつい歌ってしまわれて、その瞬間に「あれっ?スピーカーの音以外にドアから高い周波数の響きが重なっている?」と気付いたからです。
サウンドピュアディオはアーティストさんの音楽活動をFM番組のスポンサーとして応援していて、その時に生の声や生の楽器の音を聴いてカーオーディオの音造りの参考という方針を貫いていますが、特に仲の良いアーティストさんは自分の車で移動される事があって、助手席でその音を評価してもらったりもしています。
それがたまたまノリノリでちょっと歌われた時に「あれっ?」と思って、その後どんなに防振材を増やしても取れない部分に気が付いて、それで試行錯誤の末今の防振メタルにたどり着いたという訳です。
ドアの内貼り裏のセメントコーティングも独自の物で、塗った直ぐ後は青っぽいのが・・
乾燥すると徐々に茶色っぽく変化するというのも独自の材質で、ブジルゴム系やアスファルト系の防振材では取れない周波数の振動が取れます。
先日福岡店に他店で防振されたお車が入庫して来て、ピュアディオのフル防振に変更するために一度全て剥がしてから作業をやり直した事があります。
何だか防振材の表面の模様が場所によって違って見えて、近くで見ると防振材の表面の模様の上から別な凹みが付けてありました。
全て手作業で点で押し付けてあって、これはかなり手間がかかっているでしょう。
でもお客様はあまり変化が感じられなかったという事で、施工をやり直すために時間をかけて全て剥がして行きます。
ランダムにドットを付けるという意味では全く効果が無い訳ではありませんが、ベースが柔らかい材質を大量に使っているので、一定以上効果は望めません。
じわじわ剥がして行ったら外板裏が見えて来て、そこには吸音材は貼ってありましたが、振動を直接消す材質は貼ってありませんでした。
スピーカー裏にも違う吸音材が貼ってあって、外板裏の振動はかなり残っている状態でした。
左ドアは柳井君が剥がしたので綺麗に剥がれていて・・
右側はあまり防振作業をしない自分が剥がしたので、ブチブチと途中で切れています。
もう使わないから切れても問題無いのですが、防振材が殆ど内側の鉄板に貼ってあり、ドアが重たくなった割には効果が得られていませんでした。
シリコンオフで綺麗にして、一度素のドアの状態にしてから方ドア3面のフル防振の施工を行いました。
こちらのお客様はデモカーの試聴の時に、防振メタルを発案した時の自分の車の助手席でつい歌ってしまったボーカリストの方の楽曲を聴かれていて、歌っている本人の声をベースにして防振の内容を決めているので、こんな贅沢な仕様は他には無いでしょう。
ただ「大手メーカーの音の良い店のリストにここが載っていたら最初から来たのに。」と言われていましたが、あまりに独自の路線を突き進むがためにメーカーの音の良い音の店のリストには載れないというデメリットがありますが、自分の考えとしてはメーカーや評論家に褒められるよりは音楽を作っている人に認められたという気持ちが強く、あのリストには今後も乗る事は無いと思います。
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Posted at
2017/11/11 09:10:54