今日ご紹介する1台は、先日の宇部店の作業から、トヨタのアクアです。
カロッツェリアの楽ナビを装着した状態で入庫となって、ベーシックパッケージの取り付けと、ベーシック防振の施工の、Wパッケージの作業を行いました。
最近の国産車はコストダウンのためにドア内の防振材が省かれている事が多いので、ベーシック防振の装着率が増えていて、Wパッケージというのが定番化しつつあります。
まずドアの内張りを外して、防水シートを外すと、何も貼ってない外板裏が見えます。
アクア用の図面があるので、そこに書かれた位置の辺りを指ではじいて、ここが響きの中心だ!という場所を見つけてからマーキングします。
マーキングした場所にはどの材質を貼るかが書いてあって、防振メタルと四角い防振マットと、丸に表面に模様が入ったマッチとの3種類を貼り合せます。
四角いマットは材質の違いで2種類あるので、実際には4種類の共振点の違う材質を駆使して、ドアが重たくならずに、最も効率の良い防振を行い、ブジルゴムを大量に使って低音の量は出るけれど、本来の音楽と違う音になる一般気な防振とは差別化しています。
防振作業が終わったらドアに内張りを組み付けます。
続いて楽ナビから音信号を取り出して、グローブボックス下のピュアコンに送ります。
ピュアコンの下にはMDF板が敷いてあり、車両の鉄板から距離を離すのと、硬くて均等な材質の特性を活かして音質にも良い影響があります。
またブラックボックスの中のパーツは天井に逆さまに吊ってある状態で、これも鉄板から距離を置く事で、綺麗な音を奏でさせる工夫です。
今年はピュアコンが誕生してから26周年ですが、開発した当時はMDF板が敷いてなくて、パーツも下に付いていて、車種によってあまりに音に差が出ていて、その音が悪くなる車種がマット下の鉄板までの距離が近くて、それでMDF板を敷いて、もっと距離を稼ぎたいとケースを反転させて、それで全ての車で同じ効果を得られる様になりました。
敷いた板も当初はベニア板や木の木目や節がある普通の板を使ってみましたが、どちらも音質的に満足出来なかったので、少しコストがかかっても比重が高いタイプのMDF板を使う様になりました。
ピュアコンで制御した音は純正のドアスピーカーと、ダッシュに取り付けたピュアディオブランドのATX-25に送られます。
ATX-25の発売前はJBLの25ミリ外ドームツイーターを使用していましたが、その規格の普及価格帯のツイーターの生産をJBLがやめてしまい、3年前に自社ブランドのATX-25を発売しました。
JBLより劣っていると絶対に言われたくなかったので、ピュアコンのブラックボックスの選択出来る個数を3個から15個に増やして、より細かい音の表現を可能にしました。
その甲斐あって200セットを3回生産して、現在3回目の在庫が無くなりそうなので次の生産を行っていて、単独モデルとしては800セットというこれまでの記録を超えるヒット商品となっています。
全ての結線が終わって音が出る様になったら、楽ナビのイコライザー調整を行います。
入庫時は各バンドをかなり上げても満足行く音が出なかったのが、ベーシックのWパッケージの装着で全てをフラットにしても十分音楽が楽しめる様になりました。
実際には効率がかなり上がっているので、とても最初のイコライジングではえぐい音になって聴き苦しくなるんですけど・・
純正ドアスピーカはそのままでも大幅に音質がアップして、アクアは納車されました。
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