アルパインのビッグⅩが装着された状態で入庫となって、以前ベーシックのWパッケージを取り付けて頂いていて、今回はシステムアップのために2度目の入庫となりました。
ツイーターはピュアディオブランドのATX-25で・・
ドア内には防振マットと防振マットを貼り合わせて、ノーマル状態よりはかなり音質アップしましたが、デモカーのドアスピーカーを交換している音を聴かれて、もっと音を良くしたいという事になって、ドアスピーカーの交換と、ドアのスピーカー配線を別配線を通す作業を行いました。
交換するスピーカーはJBLのGX600Cで、ツイーターは既に付いているのと、19ミリで周波数レンジが狭いのでこれは使わず、ミッドのみの使用となります。
昨年の12月にモデル名が変わって同内容で価格が5000円アップしたので、これ幸いと輸入元の倉庫にあったGX600Cを全数買い取って、これでミッドのみを15000円で販売してもツイーター分は最初から引いたのと同じなので、自信を持ってお勧め出来る様になりました。
これまで使っていたトヨタ純正の16センチスピーカーは取り外して、純正のスピーカーコードとは別に、ピュアディオブランドのPSTケーブルを車内からひいて来ました。
このPSTケーブルは高性能なのですが、以前実験で純正のドアスピーカーをPSTケーブルを通して鳴らした事があるのですが、ロスが少なくなった分低音が出過ぎて、通常のベーシックパッツケージよりも完全にバランスが崩れて、細いコードに合わせてユニットの特性も設定されているという事を知りました。
もう一つ行った実験が、ベーシック防振の防振材を通常の方ドア8枚から倍の16枚貼った実験を行って、これも完全にバランスがおかしくなって音が詰まってしまい、本来の音楽とはかけ離れたものになってしまいました。
片ドア2.3枚のプラスなら効果が増しますが、それを超えると逆効果になりました。
ちょっと話が横道にそれましたが、作業の方はインナーバッフルを製作して、レインガードを上半分に付けて、スピーカー裏が濡れない様にしました。
昭和の時代はドア用のスピーカーを買ったらレインガードは付いて来るのが当たり前で、平成になってしばらくしたらメーカー間の競争が激しくなって、価格を抑えるために自然とレインガードは付いて来なくなって、ある日お客様から「梅雨時期と晴れが多い時期とで音質に差がある。」とご指摘頂き、そこから自社のレインガードを装着する様になったら季節による音質の差が無くなり、長期的に見るとユニットの寿命も長くなり、ここは絶対に外せない要素となりました。
そしてレインガードが付いたインナーバッフルにGX600Cのミッドを取り付けて、内張りを組み付けたらドアの作業は完了です。
そしてベーシックパッケージの時にグローブボックス下に取り付けたピュアコンはパーツの変更を行い、GX600Cのミッドの特性に合わせます。
GX600Cでは空のボビンに一から銅線を巻いてインダクタンスの少ないコイルを作って、銅線の使う量が少ない分ほど、海外製の高価な銅線を使ってコイルを作っています。
コイルの値はドアの下の方にスピーカーが付けば巻き数を減らして上限周波数を伸ばし、上の方に付けば中音域が耳に入りやすいの巻き数を多くして上限周波数を抑えて、グリルのヌケが良ければコイルの巻き数はやや大め、ヌケが悪ければコイルはやや少なめ、と数十種類のストックしてあるコイルをあれこれと換えて音を調整します。
その甲斐あってかイコライザー調整では、中低音と低音域はやや動かしているものの、中音域から高音にかけては全く動かす必要が無く、1ヶ所1クリックでも動かせば逆に音が不自然になるぐらいの完成度で仕上がりました。
別に自己満足のイコライジングではなくて、実際にお会いして生の声で聞いたアーティストさん数人の声がきちんと合っているかどうかの調整なので、その基準はしっかりと根拠があります。
フロントドアスピーカーの交換だけの作業ですが、朝10時にお預かりして夕方4時半に出来上がりという作業と調整時間で、安価なユニットながら極めた音を再生する事が出来て、音の仕上がりにお客様にはとても満足して頂きました。
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