今日ご紹介する1台は、現在の福岡店の作業から、トヨタの新型クラウンです。
210系の上下2段のディスプレイから下段がかなり大型化されて、上下別々の画像を出したり、上下で同じ画像も出せる様になっていました。
ドアスピーカーは210系の通常のコーンから、220系では某スピーカーメーカーのスタジオモニターの様な複雑な構造になっていて、車両アンプからは低音のみが送られて来ています。
ダッシュ上にはエッジに絞りが入ったスコーカーが付いていて、こちらには車両アンプから中高音のみが送られて来ていて、今回のモデルではフルレンジ信号が取れなくなっていました。
サウンドピュアディオではこれまで180系のクラウンを買ってパッケージの開発を行って、200系は180系の流れを汲んでいたシステムだったのでお客様のお車で開発を行い、210系は実車を買ってパッケージ開発を行ったら、180系⇒200系⇒210系と基本は同じ状態で少しずつ改良をされて来ていたので、開発はスムーズに行ってこれました。
しかし今回の220系に関してはこれまでのフルレンジが取れるから一転して、最初から車両アンプにフィルターがかかっていて帯域制限がかかった信号しか取れないという、一気に発想を変えないといけない状態になりました。
もう一つドアの中の防振の響きのツボを探る作業もあって、内張りを外したら白いインナーパネルが付いていて、サービスホールは無くなっていました。
インナーパネルを外すと外板裏には一番響く場所に工場で小さな防振マットが貼ってあり、「一番貼りたい所に中途半端な物が貼ってある。」と思って軽く引っ張ったら、簡単に剥がれました。
これで響きの中心に効果が高くて大き目の防振マットが貼れて、それと防振メタルを貼り合わせて、理想的な防振が出来ました。
リアドアにも響きの中心にあらかじめマットが貼ってあって、こちらは表面がザラザラのマットで、「なぜフロントと材質が変えてあるのだろう?」と思って見ていて、リアも一番響く場所はピュアディオの防振マットに貼り替えて、更に剥がしたマットもヒーターで炙って柔らかくして場所を変えて貼って、少し残響が残るから、ガッツリ残響が消えるという状態に変えました。
スピーカーはドアのウーファーをそのまま使用して、ダッシュのスコーカーはピュアコンで高音域をカットして中音のみとして、ピュアディオブランドのATX-25を使って上質な高音をプラスして、フロントセパレートの3WAY化しました。
グローブボックス下に取り付けたピュアコンは最初に通常の4ピース構成の状態で最も生音に近い状態を探り出して、その後でオプションを加えて6ピースや8ピース構成にして、全てのパターンをシュミレーションしてデーター取りを行いました。
ピュアコンの値を探ったのは水曜日の夕方で、その前にフラメンコギタリストの沖仁さんにお会いした後に、福岡店に直ぐに帰ってご覧の2枚のCDを使って音決めを行いました。
FM福岡のスタジオで生音を聴いてあまり時間が経っていないところからの調整だったので、短い時間でスイスイと調整が進み、「このパーツを少し上の数字。」とか柳井君に指示をして替えて、いつもよりもかなり短い時間でピークの値にたどり付きました。
マルチアンプでフルレンジ信号が取れなくなったものの、バス・ミッド・トレブルの3トーンは全てセンターでバランスが取れて、新型クラウンのベーシックパッケージは完成しました!
ただお客様のご希望はツイーターはJU60で、ドアスピーカーの交換も行なって欲しいとの事なので、更に次のテストへと進んで行きます。
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