ピュアコンのパーツの中でケースの外に付けるMTLと呼んでいる物があり、ミッドやスコーカーの上限周波数を変えるために数百種類をストックしています。
値の大きい物はホームオーディオ用のコイルをじわじわほどきながら巻き替えて、希望の値に合わせて、型崩れしない様にインシュロックとベースで固定しています。
13μヘンリーまでのコイルは工業用のボビンでちょうど良い硬さの物があったのでそれを使い、一から手作業で巻いています。
実際には多めに巻いて、じわじわほどいて行って、測定器の数値を見ながら目標の値に合わせています。
それよりも上の20番台や30番台は市販のコイルを半分以上ほどいて値を合わせていたのが、その大きさが何年か前に製造が終了して、買いだめしていたストックも残りが無くなって来ました。
そこで10万円台の3Dプリンターを買って、それでコイルのボビンをコピーして作ろうと、3Dプリンターの販売を行っている会社にボビンを持って訪問して、デモンストレーションでボビンを作ってもらいました。
ところが安い3Dプリンターでは仕上げが荒くて、それを後から磨いて形を整えるというもので、これでは時間がかかり過ぎて、今の需要には追い付きません。
そこで高度な3Dプリンターを持っている会社に頼んで作ってもらってはどうかという提案を頂いて、試作品を作ってもらう事になりました。
元のボビンはABS樹脂で切り込みが入っているのを・・
色は違いますが同じ強度の物を切り込み無しで作ってもらって、後からこちらで切り込みを入れました。
そして何も無いボビンに一からコイルを巻いて行けば、30μヘンリー台のコイルが出来上がりました。
以前はネットワーク用のコイルもこんなに苦労しなくても入手出来たのですが、ホームオーディオの自作ネットワークも完全にブームは過ぎ去って、コイルの需要も無くなったので上質な小型のコイルは手に入らない様になって、車種ごとにピッタリ音を合わせるためにはもうここまで努力しないといけない時代になったのか、と思いながらコイルを巻いていました。
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