今日ご紹介する1台は、先日の宇部店の作業から、トヨタのエスティマです。
アルパインのエスティマ専用のビッグXを装着した状態で入庫となって、フロントスピーカーの取付とドア防振の施工を既に行っているお車に、システムのリフレッシュを行って音質を向上させました。
ツイーターはダッシュにワイドスタンドを製作してJU60を取り付けていて・・
ドア内は方ドア3面のフル防振の施工を行った後にアウター・スラントのバッフルを製作して、ピュアディオブランドのZSP-MIDを装着しています。
ピュアコンは合計10ピース構成のフルバージョンを取り付けていて、ブラックボックスのメイン側を4桁シリーズと呼んでいる最新の物に交換しました。
JU60用のブラックボックスは当初小数点以下一桁で、表記上は数字が二桁並んでいる状態でした、それを途中で小数点以下2桁に精度を上げて、現在では小数点以下4桁までの計測を行い、実質的に小数点以下3桁まで正確に左右が合わせてあり、表記上は4つの数字で内容を表している4桁シリーズというスペシャルモデルが存在しています。
ここ2年半ほどはラジオ番組の制作でボーカリストの方に会う機会が多く、ご本人の生声を聞く機会が増えて、「もっと精度が上げられるのではないか?」と思い始めて、ピュアコンのブラックボックスのコンデンサの選別の精度を上げて来ました。
以前はZSP-MIDとZSP-LTD15は同じブラックボックスを使っていましたが、精度を上げて行くとミッドのインピーダンスの僅かな違いによるJU60と合わせた時の合成インピーダンスに差がある事が分かり、末尾の方の数字を変える事でより生音・生声に近づけるという事が分かりました。
最近では追加金を払われて4桁シリーズのピュアコンに交換される方が増えて来ています。
もう一つ今回のリフレッシュの作業は、スピーカーケーブルをピュアディオカタログには掲載してない最上級のPMBを通した事です。
PMBやSKY3ケーブルは細い銅線の1本1本が全てエナメルで絶縁してあり、音を送っている途中では周りの線と導通しない様にしてあります。
それを370度に熱したハンダ槽に漬けてエナメル質を焼き切るのですが、漬け込んだ後に手で漬け込んだハンダを円心力で抜く『投げハンダ』という作業で、いかに最初のハンダを抜くかで次に入れる銀入りハンダの量が増えて、そこで上手い下手の差が出て来ます。
更に漬け込みの時間が短いと中の方のエナメルが溶けなくて導通する部分が減ったり、漬け込み時間が長すぎると外側の銅線が溶け落ちでしまい、これも導通量が減ってしまいます。
これをほんの数秒間で行うので、ケーブルの出来の良し悪しは漬け込む人の経験と能力で決まり、今のところ自分以外が出来ない状態です。
ケーブルとピュアコンを極めた物に交換して、アルパインのビックXのイコライザー調整を行って、最初は中音と高音を2か所上げていましたが、最終的に中高音はフラットで十分音楽を聴けるレベルになりました。
お客様は自分で楽器やPAをされる方で、押尾コータローさんの楽曲を聴かれて、「ギターのボディーの音もしっかり出ていますね。」と言っておられました。
以前はボディーの音はしっかり出ていませんでしたが、2008年に押尾コータローさんが山口県に来られた時にFM山口からテレビ山口まで当社のデモカーで移動された事があって、その時に「弦の音はしっかり出ているけど、ボディーの響きが弱い。」とご指摘頂いて、それから改善しています。
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カーオーディオについて | 日記
Posted at
2019/10/04 10:37:50