2001年の6月にサウンドピュアディオのオリジナルスピーカーとして発売された、ZSPーM IDは来月で発売20周年となります。
インナー取り付けを考慮していない、アウター・スラント専用設計という、かなり凝ったチューニングで、当初は100セット限定という予定が、何度も再生産を繰り返して人気商品となりました。
元々は80年代の終わりから90年代の中頃にかけて、イギリスのB&WのA、Mー50という13センチミッドが発売されていて、それがホーム用の13センチのボイスコイルを4オームに変更した物で、耐久力が無くて、ツイーターの方が使えるのにミッドがへたって困っているという方のために、スペア用という事で生産しました。
(写真はAMー50のベースになった13センチのフレームの原型のスピーカー)
ただし、そのまま同じ様な物を作るのでは意味が無いので、耐久力を上げて、音のチューンはアウター専用で優れた物をという事で、世の中に無い製品を誕生させました。
AMー50シリーズを持たれている方のみという販売にしていたところ、JBLやADSの2WAYスピーカーのミッドを交換したいと言われる方が沢山おられて、とても100セット限定では足りないと再生産を繰り返しました。
発売から14年半が経ったところで、ZSPの音をインナーで楽しみたいという声が増えて来て、車の買い方も残価設定で一定期間乗ったらディーラーに返すという方が増えて来て、インナー使用が可能なZSPーLTD15という15周年記念モデルを発売しました。
ただここで問題が出て来て、従来のZSPのセンターコーンの複数の素材を混ぜてその反発の力を利用して軽いのに剛性が高い構造が、環境基準が変わって生産する時の廃液がダメという話が出て来て、次の生産が出来なくなって、当初限定の予定のリミテッド15がレギュラー品になるという、ZSPの歴史で限定品が2度もレギュラー品になるというのを繰り返す事となりました。
上の二つの写真で見られてわかる様に、当初のZSPはスタジオの音を目指していますが、ややコンサートホールのPA的な要素も持っていました。
逆にリミテッド15は純粋にスタジオの音を目指していて、それにプラスして時代的にインナー使用の比率が高くなっているので、100セットは短期間で完売して、再生産をしています。
従来モデルのZSPーM IDはもう2台前のお車から移設し続けられておられる方も多く、15年から20年弱使われている方のために、今回使い込んだユニットの特性に合わせたピュアコンを新たに開発して販売しています。
当初はまさか15年から20年も使われて、現役で鳴らし続けるという事は想定していなかったので、自動車メーカーのレストア用のパーツとは微妙に意味は違いますが、長く使い続けて頂くために発売から20年が経過しているという意味では同じで、P M Bケーブルの末端の焼き直しと合わせて、古くからのお客様に大変好評を頂いています。
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Posted at
2021/05/04 11:48:06