今日ご紹介する1台は、先日の福岡店の作業から、ポルシェの964型の911カレラ2の、ルールが外れるタルガです。
フロントドアに2WAYスピーカーが付いているのに音が悪いというか、薄くてバランスが悪いとご相談にみえました。
ドアのミッドを取り外すと13センチのコアキシャルスピーカーが入っていて、ドア上部のツイーターとWでなっていたので高音ばかりが目立って、相対的に低音が弱く聴こえて音が薄い状態でした。
13センチスピーカーは現在では選べる銘柄が少なくなっていて、その中でも音が素直なJBLのクラブ5000Cのミッドのみをポルシェのドアに取り付けました。
ドアのホールが13センチで設計してあるので、クラブ5000Cのミッドはピッタリ収まりました。
現在の国産車はほぼ16センチサイズになっていて、唯一現行ジムニーが13センチなので、ジムニー用に大量に買い付けていた物がピッタリ合いました。
クラブ5000Cにツイーターが付属されていますが、これはサイズが19ミリ径で周波数幅が狭く、ピュアディオブランドのATX-25の25ミリツイーターの周波数幅の広い物を使用して、安定した中高音を再生させます。
デッキはヨーロッパ製で新しいモデルながら当時のポルシェの純正ぽいデザインの物を取り寄せられていたので、それに取りかえて・・
グローブボックス下に比重の高いMDF板を敷いて、6ピース構成のピュアコンを取り付けて、フロント2WAYのスピーカーの周波数幅とインピーダンスとレベルを調整しています。
こちらのタルガのオーナーの方はポルシェを何台かコレクションされていて、新しいポルシェもビンテージのお車も作業させて頂いていますが、他の964で使った値と同じピュアコンを入れているのに、どうも同じ様に鳴ってくれません。
クーペボディーとタルガボディーでルーフの素材が違って、それでクーペでは音が反射気味の部分が、逆に響きが吸収されていて、同じピュアコンの値では物足りなく感じてしまうのでした。
そこでグローブボックス下のピュアコンの値をあれこれと変えて、タルガの車室内の響きに合わせたセッティングにしました。
デッキにトーンコントロールも付いているのですが、1クリック動かしただけでいいポイントを通り過ぎてしまい、トーンは全てセンターでピュアコンだけで音調整を行いました。
自分が20代後半から30代の前半にはよく作業に入っていた車種ですが、昔取った杵柄と思っていたところ、意外にもタルガボディーは初めての入庫でした。
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Posted at
2022/05/16 10:15:28