お客様の質問にお答えしてのシリーズも新シリーズになって遂に30回目を迎えました。
昨日は予定に入っていなかった緊急作業が入ったために、今日掲載予定の完成車がズレて、更に明日は私が山口市阿知須のきらら浜で開催される
ワイルドバンチ2022の放送イベントに参加するので、作業ブログは夕方まで書けないと思います。
そんな訳で昨日今日の緊急作業から派生した今日の『お客様の質問』は、過去に県外のピュアディオ製品の取扱店の取り扱いをやめた件で、載せ替えしても新しいピュアコンを出してもらえないとか、新製品が出ても入手出来ないというご不満を頂いています。
昨日は県外からピュアディオ製品を取り付けられた方が、ピュアディオグループを抜けた後に載せ替えしたシステムについての音調整や、ピュアディオ製品の追加の取付のお話があり、一旦作業を止めて車を診させて頂く事になりました。
その方は井川ブログをよく読まれていて、「アウターバッフルの車にインナー用のピュアコンを取り付けて、同じ音域が重なってしつこい音になっている。」というものご存じで、その事で専務を交えて話をしていたら、専務が「音がすかしてある。」というので、「いえいえ、これは同じ周波数を重ねているからすかしではなくて、かぶせです。」と言っても専務と自分の話は水と油で話が上手くかみ合いません。
そこで説明をすると普通2WAYスピーカーの音の鳴り方は3種類あって、ツイーターの下限音域とミッドの上限音域が離れていてすいて聴こえるパターンがあり、そてを中音域が薄く聴こえるので別名ドンシャリとも言います。
逆にツイーターの下限周波数が伸びていて、ミッドの上限周波数も伸びていて、同じ周波数が重なって中音域が濃くなっている音をかぶった音と呼んでいます。
そして自分が生音・生声と呼んでいるのがツイーターの下限とミッドの上限が濃くも薄くもなく、ドンピシャに歌っている本人に聴こえるのが井川の調整です。
ここまでで3つのパターンの音の傾向がありますが、実はドンピシャの手前は少し音が重なるとか、少し音がすいているは逆に聴き難く、それを避けて通ると透かしや被せの方が良い音に聴こえるので、本当のピッタリには簡単に到達出来ないのでそこを避けてしまうのが一般的な音調整で、神業的な調整が必要になります。
ただこれまでピュアディオ製品を扱っていたお店がドンピシャに合わせる事が出来ずに、アウターバッフルの車にインナー用のピュアコンを取り付けて、かぶせの状態で納車しているのが当たり前になって、更にピュアコンの改造までしていて、もうピュアディオの音とは違う音になって来て、それで宇部と福岡以外の店にはピュアコンやオリジナル商品は扱わせないという事になっています。
昨日来店された県外のお客様は旧加盟店でアウターバッフルの車にインナー取付でスピーカーが奥にあっても音が前に出て来る値のピュアコンが取り付けられていて、それが載せ替えでアウターからインナー化した状態で持って来られてので、「100%合っているとは言えませんが、大筋で音は合っています。」という状態になっていて、適合の端の方の音という感じがしました。
しかし細かい値合わせが出来ていないのと、これまでオーディオレス車だったのがディスプレイオーディオ車に変わって、ハイローコンバーターがピュアディオチューンの物ではなくて市販の物を使っているので、音のクオリティーと左右のセパレーションが悪く、拒絶する音でもないがモノラルに近いこじんまりまとまった音という感じでした。
そこで3桁のインナー用のピュアコンを4桁の物に交換して欲しいのと、ハイローコンバーターをピュアディオチューンの物に付け替えて、クオリティーとセパレーションを上げたいという話になって緊急作業にお預かりしました。
その話のなかで専務のすいているというのと、自分のかぶっているという話が合わなくて、それは今より前の車の音が数値からして自分は重なっていると言っているのに、専務が「あの店の音はほとんどがすいている。」と言ってもめていました。
ただきちんと話をすると、ツイーターの下限周波数を思いっきり下に広げて、ミッドの上限周波数を思い切り上げると、重なっているのが度が過ぎると、同じ周波数が斜め方向からぶつかる事により、位相のズレからキャンセルされる状態になって、実際には重ね過ぎた事によって聴感的にはすけて聴こえる状態になっている車が多くて、重ねも度が過ぎるとすけて聴こえるというので専務には納得してもらいました。
これまで音造りはすかしとドンピシャとかぶせの3種類という認識でしたが、専務には重ね過ぎるとすいて聴こえる第四のセッティングがあると納得してもらいました。
ここまで音のセッティングに我流を通されるともう指導の範疇を越えていて、旧加盟店のお客様には全く別な店の別なセッティングとして、車を持ち込まれた場合は有料で手直しさせて頂いています。
音がズレているお店はなぜズレるかというと、自分は絶対にやらない長話でお客様と仲良くなって、お友達になって商品を買ってもらうという営業スタイルが、長く自分の主義主張を話す事で骨伝導で自分の声を長時間聞いて、それでその音の部分を下げて聞くクセが耳に付いて、それで音のズレを生んでいると自分は考えています。
自分は話すのは30分から最大でも1時間30分までと決めていて、なるべく相手のお話を聞く側に回るという事で自分の耳が良い状態を保つ様に心がけています。
サウンドピュアディオでは3時間・4時間の長話を禁止していて、世の中のカーオーディオ専門店は長く話してお友達になるという手法が当たりまえになっていますが、「申し訳ございませんが、他のお店と同じ長さのお話は出来ません。」とあらかじめお断りしていて、その長話は必ず音の不正確さに繋がるので、長く話の相手をしてもらってズレた音を聴くのか、適正な長さの話で正しい音色の音楽が聴けるのかで、私はお客様が払われたお金に対して最高のパフォーマンスで表現したいので、ブログを通じて情報を出す事で、日常の会話は控えめにさせて頂いています。
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Posted at
2022/09/16 11:45:22