毎週土曜日の夜に山陽小野田市の竜王山で行っている、351MHzのデジタル簡易無線の伝搬実験は、先週は大雨の合間をぬって山頂駐車場で行いました。
約20局を対象に行うこの実験の目的は、1に災害時に民間の緊急通信網を作るで、2つ目の目的は次世代を担う技術者を育成するための青少年への技術指導という目的があります。
この日の司会進行は自分ではなかったのですが、先にクロスビーで場所取りに行っていたら、駐車場には誰もいませんでした。
クロスビーのキャリアには1・8メートル長の固定局アンテナを付けていて、これはもちろん山頂に着いてから付けていて、これでは走行出来ません。
いつもはキャリアに1メートルの塩ビパイプを付けてその上に付けるのを、大雨が降ったら直ぐに外せる様に車載アンテナを外して、そこにM型のオスオスのアダプターを付けて固定アンテナを直付けしています。
これだと1メートル地上高が低いのと、車載アンテナ用の車内に引き込む細いケーブルを2メートルほど使ってケーブルロスが発生するので、設営に時間がかけられない時の緊急用です。
自分が場所取りをしていたらそのうち高校生の局がお父さんに連れられてやって来て、8メートルの伸縮ポールの取り付けを行い始めました。
全て伸ばせば8メートルありますが、金属と金属の重なる部分を多く取ってしなりを防ぐために6メーターで固定して、その上にクロスビーと同じ1・8メートル長のアンテナを取り付けました。
これでクロスビーでギリギリ交信出来ない場所に電波を飛ばす事が出来ます。
そしてお父さんのステップワゴンに10DーFBのずぶといケーブルを引き込んで、1時間ちょっとの運用の準備が出来ました。
今回の伝搬実験の司会進行を努めるのは高校2年生で、先代の高校生は3月で高校を卒業したので2代目となり、この日が初めての司会進行で自分は少し緊張して見えたのですが、本人はかなり緊張したとの事でした。
自分は横に座ってあれこれ指示を出さなくてもほとんど本人が進行を進めて行っていて、もう1年ぐらいは伝搬実験に毎週参加しているのでかなり要領は分かっている様でした。
自分はチャレンジタイムと呼んでいる参加者と参加者が直接交信を希望される時と、最後の方で今日の参加者を一気読みする時だけ喋って、後は完全に高校生に任せました。
昨日の夜はこれとは別なアマチュア無線の439MHzと144M㎐の数十人が一つの周波数に集まる運用が2つありましたが、どちらでも「高校生にしてはしっかりと話していた。」と褒められていて、青少年の技術者としての育成を目指している自分としてはとても嬉しかったです。
自分も高校生の時は司会進行を行っていて、多くの社会人の無線家の方から支えられて今の自分の技術があるので、その方達に恩返しするのは次の若い技術者を育てる事だと自分は考えています。
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ドライブ | 日記
Posted at
2023/07/11 13:07:17