今日ご紹介する1台は、先日の宇部店の作業から、トヨタのヤリスです。
全車純正のディスプレイ付きのお車に、ベーシックパッケージの取付を行いました。
最初にノーマルの音を確認して、FMラジオは運良く聴き慣れたFMYサウンドピュアディオスタジオからの生放送でした。
次にピット内に入れてからテスト信号を鳴らして、井川家長男がスペアナで測定を行います。
もちろん作業が終わって、音調整が完全に終わったらもう一度測定して記録しています。
作業はまず一度ディスプレイオーディオを取り外して、裏から音信号を取り出して、ピュアディオブランドのPSTケーブルで各部に送って行きます。
グローブボックス下に比重が高くて厚いMDF板を敷いて、その上にピュアコンのブラックボックスと外付けコイルを取り付けます。
以前はノーマルピュアコンとアップグレードのRRタイプがありましたが、4000円の違いなら少しでも音が良い方がとノーマルが売れなくなったので、今はRRタイプに1本化しています。
1本化した事により在庫が3ケタ表記のRRタイプだけになった事で、細かく種類が40タイプを超えて、これまで以上に細かな音の表現が出来る様になりました。
それにプラスして外付けのコイルは純白のボビンにピンクのラベルの井川が一から手巻きした物を使っていて、機械巻では後一歩表現出来なかった音が再現出来て、多くの方から好評を頂いています。
今回のヤリスのグレードは当社のヤリスと同じタイプで、ピラー根元に純正のツイーターが付いていますがここは使わずに、ピュアディオブランドのATX-25ツイーターをスタンドを使って取り付けて、純正の真横と違って適切な仰角と振り角が付けてあります。
またピュアディオのツイーターは広く拡散する外ドームタイプで、純正の内ドームの指向性の強い物に前にプラスチックのパーツを置いて拡散されるタイプとは音の滑らかさが全く違います。
またヤリスのスピーカーグリルの向きはデザイン重視で音的には難しいタイプなので、セッティングにはかなり苦労します。
今回はドア防振の作業が無いシングルパッケージなので、ALSはお客様が設定されている値をそのまま使用して、その状態でピュアコンの値を探るので当社のヤリスとは違う値を探す様になります。
一度当社のヤリスの値を入れて聴いた後に、ブラックボックスとコイルの値を何度も変えて行き、ブラックボックスが6個目で、コイルも6個目でここが一番生音・生声に近いというポイントに辿り着きました。
低音・中音・高音の3トーンは最初はセンターで聴いて、あれこれと操作して調整したのですが、低音が強く聴こえたのでバスをマイナス1にして音調整を終了しました。
お客様に納車前に一度音を聴いて頂いて、中高音がアップしている以外に、低音がアップしている事にお客様は驚かれていました。
ピュアコンでドアスピーカーのインピーダンスをやや上昇させて、音に重みを付けたのですが、それが低音の量が増えて聞こえる様になって、まさかピュアコンを通すだけで低音の量が増すとは驚きでした。
ベーシックパッケージと言うと同じ車種だと同じピュアコンの値を入れるというイメージがあって、10年以上前はそんな時期もありましたが、今がディスプレイオーディオの製造時期で音のイメージが違う事もなるので、一台一台音を確認して、個別対応で音を追い込んで行きます。
今からちょうど23年前の6月にベーシックパッケージを発売した時には、「専門店がこんな安いパッケージを発売して!」とお叱りも受けましたが、税制がこれからどんどん変わって行けば、将来的にベーシックパッケージも贅沢な部類に入るかも知れない?と予測していましたが、今の現状を見ると私の予想も当たっていた様です。
更に純正のドアスピーカーは音が悪いから使い物にならないという、1990年代の終わりにカー用品の量販店が決めたルール―も今は通用せず、逆にトレードインスピーカーに換えて音が悪くなったという方が圧倒的に増えて来ています。
簡単なシステムでも細かくピュアコンの値を変えて、限界まで生音に近づけるのがベーシックパッケージは、今の時代に合った魅力的なパッケージです。
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Posted at
2024/06/12 10:16:03