今日ご紹介する1台は、現在の宇部店の作業から、トヨタのランドクルーザー250です。
プラドの後継と言われていますが、寸法はかなり大きくなっていて、後ろのアウトランダーが小さく見えます。
また横に3連のヘッドライトは鋭く、海外の軍用車?という様な見た目です。
今回は初めての入庫で、まずは純正状態の音を聴いて、それからベーシックパッケージの開発方針と、ドアの防振材の貼り位置を決めて行きます。
ランドクルーザー250は全車ディスプレイオーディオ付きで、標準仕様とJBLのプレミアムサウンド車があって、今回はJBLのプレミアムサウンド車への取付です。
まずディスプレイオーディオで音楽を再生すると、低音の量はそこそこ出ているものの、どこか位相ズレした部分が混じっていて、少しエコーがかかった様で、ビシッと鳴る低音ではありませんでした。
ドアの内張とインナーパネルを外すと、外板板の裏はこのクラスにしては珍しく何も貼ってなくて、それが量はそこそこ出ていてもビシッと低音が聴こえない原因でしょう。
またドアのウーファーは16センチをかなり超える大きさで、表面積で量を稼いでいて、表面に音響レンズとトヨタが呼んでいるプラスチックの穴あきカバーが付いていて、これで中音域が出にくい様にして、低音のみの再生としていました。
他のトヨタの車種ではマグネットの横にコイルを付けて、それで中音をカットしていましたが、250のJBLでは電気的ではなくて、物理的に中音を抑えていました。
ダッシュの上には中音用のスコーカーと、ピラーの根元にツイーターが付いていて、中音と高音の量は出ているものの、スコーカーの一番上の音とツイーターの一番下の音が広範囲に重なっていて、短時間聴いた時はそうでもありませんが、長時間音楽を聴いていると疲れる感じがします。
中音用のユニットはスピーカー裏に何もパーツが付いていなくて、ストレートで音を鳴らしていて・・
ツイーターの方はコネクターの上の方に小さなコンデンサーが付いていて、これで6デジベルスロープで緩やかに中音をカットしているので中音に近い部分が残っていて、ツイーターに対して直列接続で質の低いパーツが入っているので、聴き疲れしてしまう原因になっています。
この丸で囲った部分がピュアコンのブラックボックス1個で制御する訳ですから、当然音の表現力はアップします。
またツイーターのドーム径もやや小さく、スコーカーと同じ音域が重なっているのに進む方向が違っているので、それがキャンセル気味に鳴っていて、それらを全て合わせて長時間聴いていると聴き疲れする原因だと突き止めました。
原因が分かったらそれを改善するために作業を進めて行き、指で鉄板をはじいて防振のポイントの探り出しと、ピュアコンを使って後付けツイーターと純正スコーカーをどの音域でクロスさせるかを決めて行きます。
今の時点ではここまでで、これより先は『その2』でお届け致します。
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Posted at
2024/10/31 10:42:08