お客様の質問に答える第三シリーズもとうとう30回目の書き込みとなりました。
自分が店頭で集めさせて頂いたお客様からの質問は、最近の傾向としては以前書き込んだ内容のもっと深い部分を知りたいという声が多く、今回も以前聞いた内容をもう1歩2歩深い部分まで説明させて頂きます。
先日福岡店にいて完成車の音調整のために待っている時に、少し時間に余裕があるからと店頭でコイル巻きをしていたら、たまたま来店されたお客様に見られてしまいました。
その様子を見て一言「本当に全部コイルをほどいて巻き替えているんですね!」と驚かれました。
写真で見るより実際で目の前で見た方が長く感じられる様で、目の前で巻いてほどいて巻いてを実演しました。
それを見ていたお客様から、「あれっ?コイルを巻くボビンに刻みが入っていますね?」と聞かれて、「はい、刻みを入れてグリップを良くして強く巻ける様にしています。」とお答えしました。
刻みを入れているのは表面だけで、裏は丸のままで、底面は少しでも接着面を増やすためで、上面の刻みだけでも十分に力が入ります。
おかげで全て巻き上げるまでの時間が2・3割ぐらい早くなりました。
メーカーの工場から出荷されたコイルはホームオーディオを前提としているので内径が大きく、電磁波を内側から吸い込みやすいので後から特注で製作してもらった内径の小さいボビンに無酸素銅を一から巻き替えています。
この手間で音が良くなるから不思議なものです。
その日別なお客様が福岡店に来店されて、「もう10年以上前のピュアコンを使っているけど、新しいピュアコンに変えたら音はガラッと変わりますか?」と聞かれて、「ガラッと変わるというよりも、バッサリ変わるという感じです。」と自信を持って答えました。
それとCDの時には音に満足出来ても、ナビゲーションにスマホを繋いで音楽を聴くととても音が薄く感じて、それが不満という事でした。
そこで「最新版のピュアコンはスマートフォンで音楽を聴いても音が薄くならない様に設計してあります。」とご説明して、ピュアコンの全てのユニットを入れ替える事になりました。
そして10年以上前に取り付けたピュアコンを取り外して・・
最新の物に交換したらどうでしょう?
何とお客様が言われていたスマートフォンで音楽を聴くとCDに比べて薄く聴こえるというのが無くなって、「ピュアコンを替えるだけでこんなに音が良くなるんですね!」と驚かれていました。
なぜそうなるかという説明をするととんでもなく時間がかかるのでここでは省略しますが、一言で言えば10数年前のモデルはCDで聴くのが前提で、現行モデルはスマートフォンで聴く事の方が多いという考えで設計しているという事です。
ただお客様はそれでCDの音が悪くなるのではなく、スマートホンの音が良くなった様だと言われていました。
今日は他にもう2つご質問へのお答えがあって、毎回出て来るコントロールコンバーターの色分けで、4色の音の傾向が違うコンバーターがあって、同じ週に同じ色が2回出た時の事を考えて、宇部店と福岡店で各色2個づつの合計8個を在庫していて、先日福岡店でピンクラベルを使ったので、今日補充して合計8個にします。
その4色について「中のパーツを交換出来る様にしたら在庫を沢山持たずに済むのではないですか?」という事を複数のお客様からお聞きしました。
1990年ぐらいのナカミチのホーム用のプリメインアンプで使うレコードプレイヤーの特性に合わせて中のパーツが換えられて、どこのメーカーのプレイヤーでも差が出ない様にするという部分を真似してのもあって、当初は1つのモデルを中のパーツを換えて対応していましたが、回路のシリーズ接続とパラレル接続を選ぶというのがあって、差し替え方式にすると接続部分が増えるのと、今のコンバーターは横方向には余裕があっても上下方向が寸法がギリギリなので、パーツは最初から固定で行くという方針に途中で決めました。
何と言ってもその場でスパッと変えて聴いて、合わなければ次に変えてと、音調整に時間がかからないというのもあって今の方式に辿り着きました。
欠点は8個の在庫を常に持たないといけない事ぐらいでしょうか。
最後に質問は先日のブログであった、宇部店を改装したらホームオーディオの店に見える様になった件で、「ホームオーディオが欲しいというお客さんが来られるのなら、ホームオーディオを販売したらいいんじゃないですか?」という事です。
宇部店の店頭の奥の方にはホームオーディオのカスタマイズしたスピーカーが常に数点あって、何も知らない方がホームオーディオの店と間違えてふらりと入って来られても、「当店はホームオーディオは販売していません。」とお断りしているのを、「そういう方にも販売したら入り上げが上がるのでは?」という声もあります。
ただホームオーディオはカーオーディオに比べてもっと主義主張が強くて、「ここのメーカーのこの方番でないと!」とか、「この評論家の人があの商品を褒めていた!」など、当社の目指す音造りと全く違う話を聞かないといけなくなるので、一律に「ホームオーディオは販売していません。」と言っています。
宇部店の奥はお客様が使われていたカー用のユニットが「車を買い替えたら合わなくなって、もったいないから家で聴ける様にして下さい。」という時にエンクロージャーに組んでホーム用にした物がほとんどです。
たまには「家でもピュアディオのカーオーディオみたいな音が聴きたい。」というお客様のためにカー用のユニットは使わずにホーム用の小型のスピーカーをチューンしてワンオフで製作したりと、ピュアディオのカーオーディオの音が好きな人しか対応してしていないので、一般的なホームオーディオのファンの方には合わないので一切お勧めしていません。
雑誌に載っている製品を何でも展示している専門店もありますが、サウンドピュアディオはそういう専門ではなくて『セレクトショップ』という意味の専門店という風に自分は考えています。
以上、お客様の質問にお答えしてでした。
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Posted at
2025/07/17 10:35:51