今日ご紹介する1台は現在の宇部店の作業から、デリカD5の続きです。
外板裏の響きを確かめた後に、工場装着の防振材の周りを避けて4種類8個の防振材を貼り合わせました。
シルバーの四角のマットを2分割したので、合計9カ所をピンポイント防振して、ドア全体の響きをスムーズに抑えて、抑圧感の無い適切な響きに調整しています。
外した内張はセメントコーティングの施工を行って、昨日は天気が良かったので天日干しで乾燥させました。
内張りはあちこちに移動して、右へ左へと動かして施工するので、表面はガッツリマスキングしてあります。
乾燥してマスキングを外して、吸音フェルトを元に戻して、内張を組み付けたらドアの作業は完了です。
デリカのお客様は今回初めてのお付合いで、会社の同僚の方のピュアディオで施工された車の音を聴かれて購入を決められたのですが、ドアのスピーカーを純正をそのまま使うというのは、最初はどなたも「本当に大丈夫なのかな?」と思われる様です。
今回ご説明したのは、過去に量販店でトレードインスピーカーを付けられたピアノの講師の方が、あまりに音が変だという事でピュアディオに来店されて、トレードインスピーカーを外してドアスピーカーを元に戻して、ベーシックパッケージを取り付けたら音に納得されたというお話をしました。
そのピアノの講師の方がトレードインスピーカーに不満を持たれた根源は、音にメリハリを付けて音が良くなった様に聴こえさせるために、ほとんどのトレードインスピーカーがピアノの調律の最初の基準になる部分の周波数をバッサリと抑えていて、その周波数はドアでこもりやすい部分なのでそこを出さない様にすればスッキリするのですが、ピアノの講師の方からすればそこを抜くとは考えられない事なので、それでピュアディオに来店されてベーシックパッケージを取り付ける時にドアスピーカーを純正に戻したのでした。
こもった音の純正スピーカーもドア防振とピュアコンを通す事でこもった感じが無くなって、結局必要な音域を落とさず音質改善出来て、音楽に精通された方が聴いても不満が出ない音造りとなっているのです。
そんなお話をして納得して頂いて、代車のベーシックパッケージのドアスピーカーが純正の状態で数日間出かけられてその間に作業をしているという訳です。
そしてAピラーを外して根元までピュアディオブランドのPSTケーブルの高音用で音を送ってきて、JBLのP560Cのツイーターに繫ぎます。
ダッシュの上にはマットが敷いてあるので、ここである程度吸音する事を考慮して、グローブボックス下に設置するピュアコンはいつもよりツイーターレベルと周波数レンジを多めにして、ドアスピーカーとのマッチングを聴きながら値を選んでいきます。
ビッグ✕の電源を入れるとデリカD5専用のタイムコレクションとイコライザーパターンが入っていたので・・
まずはタイムコレクションを全てゼロにして、調整が終わるまでここはゼロのままにして、本来の音楽の正確な音色で鳴る様にします。
イコライザーを合わせながら同時にピュアコンの値も変えて、生音・生声に近くなる様に合わせていきます。
最初は足らなく感じる周波数を上げていたのですが、調整が進めば進むほどイコライザーは下げる事はあっても上げる事はなく、中音域から上はほぼフラットが一番滑らかな音になっています。
デリカD5はもう少し音調整を詰めていき、明日に納車させて頂く様に準備していきます。
追伸
昨日みんカラが見れなくなる障害が起こって、『デリカD5 スピーカーの音質アップ その1』が見れない時間がありました。
『その1』をご覧でない方はそちらも是非お読み下さい。
Posted at 2025/10/18 10:36:51 |
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